相模原市南区新戸、母なる川「相模川」のすぐ傍に真っ赤なトタン張りのお稲荷さん「川除稲荷神社」は鎮座している。創建時期等は不詳である。本尊は正一位川除稲荷大明神を祀っている。稲荷は農業の神であり水難の神でもある。新戸一帯には稲作の畑が広がっている。おそらく相模川が近いことから相模川の氾濫水害から稲作を守る為ら祀られたのではと言われている?神社の左側にはご神木と思われる「イチョウ」の大木が植栽されており社殿を覆うように繁っている。(2312)
相模原市南区鵜野森に日蓮宗鎌倉妙本寺の末寺の「福寿山幸延寺」は鎮座している。創建は天正2年(1533)。本尊は三宝祖師と鬼子母神。当寺には多くの開元通宝、朝鮮通宝など約60種、2万枚の古銭が寺宝として収蔵されている。また平成14年度に相模原市の調査において中国唐の「開元通宝」(620年)、北宋の皇宋通宝、煕寧、元宝、元豊通宝、明の永宣徳通宝(1433)など11866枚が確認されている。この古銭は非公開であり、伝えでは開基の大谷伊織が天正18年(1590)の小田原城攻略の際にこの旧家の祖先が持参して埋めたものとされる他、地下埋蔵銭は備蓄銭とする説や信仰上の行為であるという説がある。当寺は町田駅周辺のビルが見渡せる鵜野森の高台にあり、「山門」を抜けると境内の正面には入り母屋づくりの「本堂」、右に庫裏がある。本堂左に金色大明神と愛敬稲荷が祀られている。またすぐ近くには「日枝神社」(大山咋命が祭神)がある。(2311)
相模原市南区下溝に四季折々色々な花を楽しむことができる「県立相模原公園」はある。イベント広場からグリーンハウスへ向かう途中の一画にある小さな花壇にまるで蝋細工のような光沢のある花びらの赤、ピンクと白の「木瓜」が数百輪ほど可憐な花姿を披露中である。「木瓜」の花は春の花でるあが、この時期(11〜12月)に咲くのは「寒木瓜」(カンボケ)なのである。バラ科の落葉低木で晩秋頃から葉より先に根ぎわより分枝したトゲのある小枝に鮮やかな緋色や白色の五弁花が3~4輪まとまって咲く。花の緋色は「緋木瓜」、白は「白木瓜」で秋から冬にかけて咲く希少な花である。(2312)