今年は13回満月があったが今日、12月27日今年最後の満月「コールドムーン」が見られる。寒い時期に見える月ということから、英語で「COLD MOON」といい、日本では「寒月」の呼び名が付けられている。昔、アメリカの先住民たちが農作業や狩りの目安にするため、満月ごとに呼び名を付けたといわれており、12月は厳しい寒さの時期に見える満月であることから、コールド―ムーンと呼んだ。今日午前の9時33分頃に満月を迎え、残念ながら朝の時間帯のため最大は目視でない。当日16時30分に北東の空から昇り、翌日7時57分には北西の空へと沈むので、空の条件が良ければ一晩中、綺麗な満月を眺めることができるということであったが、10時間後の19:00に空を見上げると約40万キロ離れた雲を被った幻想的な満月を見ることができた。雲があるため焦点が合わなかったのが残念である。今年の満月も今日で見納めとなった。満月を眺めな1年を締めくくりにかかりたい。(2312)
座間市緑ケ丘に冬には梅、春は桜、秋はヒガンバナの名所として知られている「かにが沢公園」はある。彼岸花が咲く斜面一画では数百本の「ニホンズイセン」と思われる「スイセン」が可愛らしい上品な白い花を首を傾げるように咲き始めている。「スイセン」は雪の中でも春の訪れを告げるので「雪中花」とも呼ばれる。開花時期は12月中から翌4月中迄と長期間楽しめる花である。早咲きは正月前頃に咲き出すものもある。スイセンはスイセン属、ヒガンバナ科の属のひとつで「ニホンズイセン」や「ラッパスイセン」などがある。色や形の異なる種や品種が多くありこの属に含まれるものを総称して「スイセン」と呼ぶ。スイセンは多年草で冬から春にかけて白や黄の花を咲かせる。花姿も蕾をつけ出すと横向きに、やがて蕾を覆っていた包を破って開花。6枚の花弁と筒状の花びら他の花とは異なる独特の花姿に魅力がある。「初雪や水仙の葉のたはむまで」と松尾芭蕉も詠んでいる。(2312)
相模原市南区磯部に滋賀県の「日吉大社」を総本社とし、江戸時代は「山王権現」と称していた「日枝大神」は鎮座している。創建年代等は不詳であるが延文元年(1356)以前より下磯部四ツ谷地区の鎮守であった。「磯部御嶽神社」の先に構えられた「石鳥居」のすぐ前方に赤いトタン屋根の小さな「社殿」がある。社殿の左には「稲荷社」がある。社殿は文久元年(1861)、慶応元年(1865)、更に明治39年に修理、大正15年に改築し屋根の草葺を亜鉛板葺と数回再建改築を繰り返している。昭和53年に幟、幟棹を新調し、同年に社殿屋根の葺替を行う。旧磯部村には2つの「日枝大神」があるが、この日枝大神は四ツ谷講中によって祀られている。社殿の右後方に聳える大きな「椋の木」は市の保存木に指定されている。鳥居の脇にある大きな石は近くを流れる用水路の中にあったものである。(2312)