相模原市南区麻溝台に「県立相模原公園」と並んで市民のオアシスとなっている市立「相模原麻溝公園」はある。当園は「クレマチス」と「アジサイ」の名所で遊具広場や運動施設も備えている。今当園は秋の紅葉~黄葉に包まれている。その中でもも園内の駐車場P1からポニー乗馬場側と女子美大の間の道路片側だけに植栽された約30本ほどの高樹齢の「イチョウ並木」がある。十日程前より樹形全体が黄葉度を増しまさしく黄金色に輝いている。もう数日すれば役目を終えた葉が落ち道に重なり合いふわふわの「黄色の絨緞」を敷き詰めたようになっている。(2311)
「鎌倉街道」薬師池バス停リス園の前に「町田薬師池公園」の裏門がある。菖蒲園に向かってを降りていく左側傾斜地に「赤いトウモロコシ」かと見間違っしてまう「マムシグサ」が十数個赤い果実をつけている。「マムシグサ」はサトイモ目サトイモ科テンナンショウ属マムシグサ種の多年草で、晩春~初夏、林の木陰で、直立した茎から葉の鞘に抱かれた花柄を伸ばし仏炎苞に包まれた肉穂花序を付ける。仏炎包の緑色はカントウマムシグサ、紫色はムラサキマムシグサと呼ばれる。9~10月が成実期、秋に赤い粒々の実を付ける丁度その時期に出会った。見た目は一寸びっくりするほど赤く、有毒植物らしいが漢方薬になるようで希少の植物なのである。(2311)
町田市本町田に「町田三天神」の一社として地域内外の多くの人々から崇敬されている「菅原神社」はある。江戸期初頭の寛永7年(1630)近郷の大沢氏が天神像を奉安し、この地を寄進して本町田の鎮守とした。主祭神は学芸の神として広く知られる「菅原道真公」である。「赤い鳥居」を潜ると急勾配の石段(参道)が続く。境内正面にまだ木の香がする真新しい「社殿」がある。社殿の前に「神楽殿」、更に最近完成した「参集殿」、境内左の小丘に「愛宕社」が祀られている。また東京都旧跡である「井手の沢古戦場」が建っている。悠久の歴史深かさを今も残す神域、特に参道の「カエデ」の紅葉、石段両側の「イチョウ」は鬱金色に輝き晩秋の美しい彩りに包まれている。(2311)