相模原市南区下溝に広大な敷地面積を有し、四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。さすがにこの冬期に花は少ないが「みんなの花壇」後方の一画に今、最も目にする花として「ツワブキ」が黄色い花姿を披露中である。この花は海沿いの草原や崖、林の縁に見られるキク科 ツワブキ属の常緑の多年草である。10月~12月が開花期で今が旬である。「ツワ」とか「イシブキ」、「イソブキ」とも呼ばれる。花は株の中心から出て先端に10~30輪ほどの「キク」に似た花径3cm前後の黄色い花を咲かせる。斑入りや八重咲き、丁字咲きなどの園芸品種が栽培されている。花色も黄色のほかクリームホワイト、朱色、オレンジ、レモン色などがある。秋に咲く花だけでなく、斑入りや獅子葉など葉も変化に富み、1年中花壇や庭に彩りを添える植物として古くから親しまれている花である。(2312)
相模原市南区麻溝台に皐月の「クレマチス」、梅雨期の「アジサイ」の二つは本数規模は市内随一を誇る「相模原麻溝公園」はある。さすがにこの時季花は少ないが、今「花の谷」の花壇一画で白い「サザンカ」(山茶花)が見頃を迎えている。ふつう見かけるのはピンクか赤である。この花木はツバキ科ツバキ属の一種で、日本の固有種である。基本的な性質はツバキに似ているが、新梢と葉柄、葉の裏表の中央脈、子房に短い毛があり、花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散る点が異なる。「ツバキ」は早春から春にかけて咲き、「サザンカ」は10月~12月に白い花が開花し晩秋の花として親しまている花木である。(2312)
港区愛宕に曹洞宗大本山總持寺の出張所である「愛宕山伝叟院」は鎮座している。当院はすぐ隣の「青松寺」の子院で開山は青松寺第10世十洲補道大和尚。正保3年(1646)の開創である。本尊は釈迦如来座像。大正大震火災の際港区横死者の火葬場であり境内には百十数人の無縁の精霊を弔うために震災記念「聖観世音菩薩像」が建てられている。また長州江戸藩邸没収事件の犠牲者が葬られた寺院でもある。この一帯は江戸時代には愛宕山を中心に北端の武家地を除いた殆どが24~25の寺院で占められていた。真福寺、青松寺は当時の地に現存、考寿院、清岸院、伝叟院は愛宕内で移転存続している。301号線愛宕神社前信号手前に構えられた寺号標の正面に大きな建物の「本堂」がある。本堂左手に「聖観世音菩薩像」が建てられている。(2312)