座間市栗原中央に真宗高田派寺院「法林山専福寺」は鎮座している。創建(伝)は不詳ながら村人が建立し、了山の開基である。寺境内には明治12年(1879)に栗原小学校が設置されているので以前と推定される。真宗高田派は三重県津市の専修寺を本山とする浄土真宗の一派。親鸞の門弟真仏、顕智が率いる下野国高田の専修寺を中心とする高田門徒の流れを汲む。末寺数は約640寺。本尊は阿弥陀如来。県道44号線、246号線前の立野台信号を左折、坂の右に寺号標が建てられている。寺号標を抜けると正面に銅板葺き入り母屋づくりの「本堂」、左に「庫裏」がある。境内右手に如来像と史跡となっている「栗原小学校」跡地の説明版が建てられている。この間70年間栗原地区の児童はここで学びここを基盤に旅立っていった。学校の開校を祝して山岡鉄舟が来村し「栗原学校」の文字を揮亳した。(2311)
座間緑ヶ丘に座間八景の一つで、冬は「梅」、春は桜の「ソメイヨシノ」、初秋は「曼珠沙華」、そして晩秋は「紅葉」と四季の花で彩られ市民の憩いの場となっている「かにが沢公園」はある。今、当園は晩秋から初冬の「紅葉」と夏の代表花「ひまわり」の異例の共演=コラボという他にない光景を見せている。「ひまわり」は座間の市の花、コロナ禍て少しでも明るい話題をと一昨年から始められたプロジェクトである。11月も終わりに近づき「カエデ」をはじめ「落葉樹」の木々数百本が競演するかのように赤、橙、黄とそれぞれのオリジナルカラーに変身し始めた。園内は華やかな錦秋の彩り、自然が織りなす燃えるような紅葉美となっている。(2311)
相模原市南区新磯野3丁目の市道に街路樹として昭和50年頃「アメリカフウ」と呼ばれる「モミジバフウ」が100本ほど近く植栽されている。既に樹齢50年を越し樹高も10m近くある大木となっている。今月初めから、少しずつ赤、黄、橙色のグラデーションとなって紅葉し始めていたが、ここ数日は冷え込みもあり一気に紅葉の市道として様変わりした光景となった。「モミジバフウ」は北米中南部及び中米を原産地とする落葉高木。この木は原産地やヨーロッパでも街路樹として利用されておりドイツでは有数の公園樹とされている。「モミジ」の仲間のようだが実は「マンサク」の仲間である。葉の直径は12~18㎝で5から7つに裂け手のひら状になり「モミジ」のような葉を持つふうということで「モミジバフウ」と名付けられた。紅葉の美しさは庭木の中でも際立つ。紅葉が進むにつれて緑からオレンジ、そして赤から紫へと葉色が変化させ落葉が早い。色の着き方に個体差があり街路樹として列植すると紅葉のグラデーション、色の変化を楽しめる。紅葉の時期には多くの人が撮影にやって来るほどである。(2311)