相模原磯部頭首口の近くに曹洞宗の寺院「磯平山能徳禅寺」はある。創建は室町時代の末期というから1500年頃と推定。本尊は如意輪観音である。鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れをくみ、下溝にある「天応院」の末寺である。禅寺の「山門」の脇には強臭の野菜を口にしたものは清浄な寺内に立ち入ること許さない「不許葷酒入門」という戒壇石に刻む句がある。「山門」より入山すると正面に大きい「本堂」、手前に「鐘楼」、左手のやや小高い丘には白い「観音像」が見守る。鐘楼前の聳える「イチョウ」が黄色に、また観音像の周辺の「カエデ」が紅く色づき初冬の彩りを見せていた。(2312)
都西南部の多摩丘陵に位置する八王子、町田、多摩、稲城の4市に跨る総面積2,853ha、東西14km、南北2~3kmの地域に住宅難解消、居住環境の良い宅地や住宅を大量に供給することを目的として半世紀前にできた都下のベットタウン「多摩ニュータウン」はある。累計戸数は3万戸、人口も平成22年で26万人。都心へのアクセスも30分と抜群である。小田急、京王、多摩モノレールが乗り入れる「多摩センター駅」に降り立つと駅前からここのメインストリート「パルテノン大通り」が南に緩やかな上り坂となって「パルテノン多摩」まで伸びている。「パルテノン」は勿論ギリシャの「パルテノン神殿」からきている。この通りの両側にはカラフルな建物が建ち並びどこかヨーロッパの街に下りたような錯覚を覚えるほどの美しい街並となっている。東側に「多摩カリヨン館」、「丘の上プラザ」、「丘の上パティオ」商業施設が建ち並び。ホテル、デパート、スーパー、レストラン、博物館、美術館、遺跡、公園、広場、サンリオキャラクターに会える屋内型テーマパーク「サンリオビューランド」と魅力ある施設がいっぱいである。特に今パルテノン大通り、街全体に「イルミネーション」が点灯し幻想的でメルヘンな世界となっている。(2312)