Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

まとまらない読書とあたま

2016年07月04日 22時37分57秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 先ほどの雨と雷の時から横浜ではほとんど風はない。雨は真っ直ぐに落ちてきた。雷もなっているのに風がないのが不思議に思えた。雨雲がほとんど停滞していた。その後雨が弱くなるとみるみる雲が去って行ったが、地上では風を感じなかった。
 今も、風がない。木々の鬱蒼とし始めた葉はそよぎもしない。

 雨でウォーキングを断念していたが、酔いも醒めたのでこれから一時間ほど歩いて見ることにした。夜のウォーキングはジョギングよりは危険は少ないものの、歩いている人から不審な眼で見られることには変わりはない。それが時々怖いと思う。
 風がないので、余計に蒸し暑く感じる。大量の汗をかきそうである。

 本日は酔いを醒ましながら、中原中也の詩集2冊と「自分の中に歴史をよむ」(阿部謹也)、ならびに「道元禅師語録」(鏡島元隆、講談社学術文庫)、「あまたの星 宝冠のごとく」(ジェームス・ティブトリー・ジュニア、ハヤカワ文庫)の5冊を並べて、まとまらない読書をしながらボーっとしていた。まとまらない読書にはまとまらない頭だけが重く感じる。

時間換算80ミリ以上の雨と雷が40分ほど

2016年07月04日 18時41分27秒 | 天気と自然災害
 横浜では16時過半ぎから猛烈な雨と雷に襲われた。横浜駅で買い物をして重い荷物をもってバスを待っていたら豪雨情報が複数立て続けに着信し、あっという間に黒い雲に覆われた。バスの中で、「レインアイよこはま」の画面を見ながらヤキモキしていた。バス停を下りた直後から降り始め、団地に付いた時に雷が鳴り始めた。さいわい微かに雨に濡れた程度で家の中に飛び込んだ。それから40分ほど豪雨と雷がすさまじかった。
 大雨・洪水・雷注意報も発令された。竜巻注意情報も県より出された。

 この40分間はパソコンとテレビの電源は危ないのでコンセントからプラグを抜いた。情報はスマホの「レインアイよこはま」と気象庁のホームページだけにした。この40分間、時間換算で80ミリを超える赤い表示がわが家の上に停滞していた。
 ベランダの直径20センチの雨水排水用のパイプから雨水があふれ出ている。屋根と5階から2階までのベランダの雨水が集まってくるところであるが、これが排水能力を超えると我が家のベランダは水浸しになる。部屋の高さよりも先に庭側に水は落ちるが、納戸と空調の室外機には水は浸水してしまうことに今更ながら気がついた。納戸には水が浸水しても困るものはないが、室外機はあと5センチは高くした方が良さそうである。コンクリートブロックなどを購入した方が良さそうである。

 セキセイインコもどこか不安を感じるのであろうか、家の中で落ち着かない様子でそわそわしていた。

 雨と雷が終わるとあっという間に雲は去って、今はこれまでの雨と雷が嘘のように青空が広がっている。



モーツアルト「ピアノ協奏曲第8番、第9番」

2016年07月04日 11時13分16秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 第6番(K.238 1776年)、第8番「リュッツォウ」K.246 (1776年)、第9番「ジュノム」(K.271 1777年)はほぼ同時期に作られている。第7番「ロドロン」(K.242 1776年)は3台のピアノのための協奏曲で、内田光子の全集の中には含まれていないようである。モーツアルトが20歳の作品となる。
 第8番はとても上品な曲である。聴きやすく私には好感の持てる曲である。Wikipediaによると「リュッツォウ伯爵夫人からの依頼で作曲された」ため「技巧的に考慮して易しくかかれている」ということである。しかし易しく、と上品、ということはリンクは別物である。易しく派手な技巧を廃してアマチュアである伯爵夫人でも弾けるようにという配慮した上で、上品に充実した作品であることは作曲家の力量としてすぐれていることの証左でもある。演奏時間も22分未満と短い。
 第9番は、「フランスの女流ピアニスト、ジュノーム嬢がザルツブルクを訪れた際に、彼女に献呈された」(Wikipedia)というだけあって、第8番とは対照的に変化に富んで躍動感あふれる曲である。演奏時間は32分近くあり、やはりプロのピアニスト向けなのか長めである。
 第1楽章では、これまで長いオーケストラの演奏後にピアノが登場するのが協奏曲であったが、その概念を破り、独奏ピアノがすぐに登場する。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」の先駆と云われている。モーツアルトの革新性を示す曲と云われ、初期のピアノ協奏曲では演奏される機会が多い。
 第2楽章は第1楽章と対照的に重厚な曲である。聴いていても緊張感溢れる曲で、明るい陽気なモーツアルトという像を覆さなくてはいけなくなるはずである。
 第3楽章は一転極めて軽快である。この3つの楽章の性格のガラッと変わる曲想に驚く。
 この第8番と第9番、特に第9番がモーツアルトのピアノ協奏曲の飛躍となった曲といわれる。
 このジェフリー・テート指揮、イギリス室内管弦楽団とのピアノ協奏曲全集(全11枚)で、録音は1989年と1990年。