
パブロ・カザルスによるチェロの演奏によるベートーベンの「魔笛の主題による7つの変奏曲」と「同12の変奏曲」、クープランの「演奏会用5つの小品」、バッハの「オルガン協奏曲第3番」から「レシタティーヴォ」、ハイドンの「ピアノソナタ第9番」から「アダージョ」、ファリャの「7つのスペイン民謡」から「ナナ」、カタロニア民謡「鳥の歌」、「カングーの聖マルタン祭」。
1951年から1961年にかけてのライブを含む録音と思われる。
このCDはいつ頃購入したかまったく記憶にない。しかも購入後1度くらいしか聴いていないと思われる。しかし今聴いてみるとチェロの音色はとても深みのある録音である。とても心地よい。クープランの5つの小品は華やかな演奏で、チェロならではの指のタッチまでもが聞こえる。高音部の艶やかな音色も掠れが無く心地よい。バッハはとても情感たっぷりに演奏している。このようなバッハは初めて聴くような気がする。
「鳥の歌」は情感たっぷり。最後の曲は聴き慣れた曲ではあるが、しかしオーケストラの音が掠れてしまっている。残念ながら録音の質がかなり悪い。