Sightsong

自縄自縛日記

世良利和『外伝 沖縄映画史 幻に終わった作品たち』

2023-09-29 07:55:32 | 沖縄

世良利和『外伝 沖縄映画史 幻に終わった作品たち』(ボーダー新書、2020年)

大島渚は沖縄で傑作『夏の妹』を撮るわけだけれど、その前に沖縄のミュージカル映画の構想があったなんて知らなかった。

それよりも驚いたのは、ベトナム戦争の時代に、ジョン・ウェインが『グリーンベレー』の中で沖縄ロケを行おうとしていたこと。かれはやんばるの森をベトナムに見立てて撮影するつもりだった。言うまでもなく、やんばるの北部訓練場には「ベトナム村」が作られ、住民を敵のベトナム人に見立てた演習も、枯葉剤散布もなされていた。なんて破廉恥な。

それから、中島貞夫の『沖縄やくざ戦争』のもとになった脚本『沖縄進撃作戦』(笠原和夫)があったということ。ホンはあの傑作映画をを遥かに上回るスケールだったらしい。やはり抗争や興行の関係者(両者は重なる)に配慮したものだという。もう時間が経っているわけだし誰かオリジナルの脚本で撮らないかなと想像するけれど、だとしても、ヒットマンのチンピラに撃たれる千葉真一の演技を超えるのは無理だろうね。


内橋和久+とうめいロボ@千駄木Bar Isshee

2023-09-29 07:41:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

千駄木のBar Isshee(2023/9/28)。

Kazuhisa Uchihashi 内橋和久 (g)
toumeirobo とうめいロボ (vo, g)

はじめて観るとうめいロボ。いきなり相が変わって文字通り透明な波動砲が来るのには驚いた。しかも何度も。もちろん両手で空間をぐっと固めたり放したりしてうたを作り出す内橋さんはさすが。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●内橋和久
天鼓+内橋和久「天ノ橋 地獄巡」@秋葉原Club Goodman(2023年)
内橋和久+カール・ストーン@千駄木Bar Isshee(2023年)
内橋和久+田中悠美子@千駄木Bar Isshee(2023年)
高瀬アキ+ダニエル・エルトマン+内橋和久+中山晃子『複数の時間』@ゲーテ・インスティトゥート東京(2022年)
内橋和久+広瀬淳二@千駄木Bar Isshee(2022年)
内橋和久+松丸契@千駄木Bar Isshee(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
サインホ・ナムチラック+内橋和久@八丁堀ハウル(2019年)
内橋和久+サーデット・テュルキョズ@Bar Isshee(2018年)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
U9(高橋悠治+内橋和久)@新宿ピットイン(2017年)