Sightsong

自縄自縛日記

庄子大亮『アトランティス=ムーの系譜学』

2022-09-28 06:53:07 | 思想・文学

庄子大亮『アトランティス=ムーの系譜学』(講談社選書メチエ、2022年)を読む。

拙著『齋藤徹の芸術』において、妄想のワールド・ミュージックという観点で、かつてムー大陸の存在を主張したジェームズ・チャーチワード、それを信じた沖縄の音楽学者・山内盛彬のことを書いた。もちろん本書でもチャーチワードや山内について言及されている。山内はともかくとして、19世紀・英国生まれの元軍人チャーチワードは、鉄鋼技術者を辞めてから妄想の偽史についての著述活動を始めた人であり、作家や別分野の学者がトンデモ歴史論を展開する伝統はこのあたりから始まっていることがわかっておもしろい。

本書はムー、アトランティス、レムリアといった「失われた大陸」論がどのように日本で受容されてきたのかを検証している。それによれば、戦前の「皇国日本」の物語を強化しようとするあやういもの、地震や火山活動が激しい日本ゆえ太古の昔もそうだったに違いないとリアリティに結び付けるものなど、さまざまな言説の類型があった。そして新たな言説も次々に生み出され続けている。これはまさに著者のいう「事実と想像の絶えざる相互侵食」。


田中悠美子@Ftarri

2022-09-27 08:01:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2022/9/26)。

Yumiko Tanaka 田中悠美子 (大正琴, 三味線)

大正琴2面の音にまずは驚かされる。1面は上の鍵盤が取り去ってあり、またエフェクターにつなげてもある。ここから壮大でも繊細でもあるサウンドが次々と放出されて、もはや愉快で笑うしか選択肢が残されていない。最後は弦の上にE-bowが可愛らしくふたりちょこん。

そして三味線から繰り出されるさまざまな音。音符の間を実に細かく行き来するさまはインドのラーガのようだ。またノイズを残しつつ別の音を重ねるさまは大陸の喉歌を想起させる。入門書のはずの『まるごと三味線の本』においてニューヨークの即興のことを書きまくっている田中悠美子さん、もうさすがなのだ。

終わってからみんな興奮して大絶賛。

Fuji X-E2, XF60mmF2.4

●田中悠美子
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
藤山裕子+さがゆき+田中悠美子+山田邦喜@なってるハウス(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+田中悠美子@Ftarri(2018年)
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)


遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室

2022-09-26 08:03:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町の試聴室(2022/9/25)。

Fumi Endo 遠藤ふみ (p)
Masaki Kai 甲斐正樹 (b)
Ryo Noritake 則武諒 (ds)

驚くほど繊細な音楽。もちろんそれはピアノだけではない。素晴らしかった。最後のエリントン曲<Sunset and the Mockingbird>だったか、これも静かに鮮烈。

Fuji X-E2, XF60mmF2.4

●遠藤ふみ
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)

●則武諒
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一+落合康介+則武諒@中野Sweet Rain(2019年)
福冨博カルテット@新宿ピットイン(2015年)


『日本の中のマネ』@練馬区立美術館

2022-09-26 00:00:01 | アート・映画

 練馬区美術館での刺激的な展示。たしかにマネは印象派の父のように呼ばれながら印象主義に属しているとはいえない。網膜への刺激は躍っておらず、どちらかといえば色彩がタブローにべったりと粘り付いている。ではなにがスキャンダラスだったのか。展覧会に明確な答えは用意されていない。

ミシェル・フーコーが『マネの絵画』で展開した言説を思い出す。すなわち、キャンバスというタブローの存在が、観る者を向こう側の世界に連れ込む前提に疑いをもたらしたこと。絵画が、一方的な世界の供与という権力装置から、絵画を観るあなたは何者かと問いかけ、観る者もそれに応えざるを得ない装置へと転じたこと。それならば向こう側の幻視を遮るマネのありようも納得できそうなものだ。

展覧会ではマネの日本での受容についても模索している。ここで竹橋の近代美術館でなんども観た、石井柏亭《草上の小憩》が出てきて吃驚した。なるほど、自然主義的にすべてが静物のように扱われている。マネはそのような文脈でも受容されてきた(はじめに日本に紹介したのは森鷗外だった)。

タイミングよく、ファッション・音楽ライターの竹村洋子さんと落ち合ってしばらくおしゃべり。大根葉が練り込まれた練馬サブレをいただいた。


SABU UNIT@新宿ピットイン

2022-09-24 08:23:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

新宿ピットイン(2022/9/23)。

Sabu Toyozumi 豊住芳三郎 (ds, 二胡)
Junji Mori 森順治 (as, fl, bcl)
Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
Shingo Tomimatsu 富松慎吾 (和太鼓)

豊住さんの独自性はスキゾ的なところだと思っていて、その瞬間までやっていたことを何のためらいもなく棄て去り別のプレイを始める。しかしこの日は少し違ってパワープレイ寄り。もちろん「ためらいの無さ」は解っていても驚かされる。いざパルスが次々に飛んでくると、その強さに引いてしまう。空を翔ける猿神ハヌマーンを幻視した。ときに立ち上がって左右に踊るようにしてシンバルを鳴らしたりして自由自在、恐るべし。

ステージ中央から放たれ続ける全方位的な圧力波に応じる共演者の動きは三者三様。照内さんは低音から高音までを分け隔てなく鳴らすことで拮抗し、セカンドセットではいくつかの音のクラスターに収斂させんとしているようにみえた。和太鼓は音の強さだけではない(そのような問題ではない)。富松さんは周縁部を使うことでノイズと豊かなグラデーションを提示した。そして森さんは何があろうと柳の木のよう。さすが。

●豊住芳三郎
豊住芳三郎+照内央晴+庄子勝治@稲毛Candy(2022年)
豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)(2021年)
豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒(2021年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
My Pick 2020(JazzTokyo)(豊住芳三郎+マッツ・グスタフソン『Hokusai』)(2018年)
ジョン・ラッセル+豊住芳三郎@稲毛Candy(2018年)
謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)(2017年)
ブロッツ&サブ@新宿ピットイン(2015年)
豊住芳三郎+ジョン・ラッセル『無為自然』(2013年)
豊住芳三郎『Sublimation』(2004年)
ポール・ラザフォード+豊住芳三郎『The Conscience』(1999年)
アーサー・ドイル+水谷孝+豊住芳三郎『Live in Japan 1997』(1997年)
佐藤允彦+豊住芳三郎『The Aiki 合気』(1997年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(1976年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『新海』、高木元輝+加古隆『パリ日本館コンサート』(1976年、74年)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(1971年、75年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)

●森順治
森順治+細田茂美@Permian(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
8.7ヴィオロン(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
Meg with Reed Dukes@武蔵境810 Outfit Cafe(2019年)
Ten meeting vol.2@阿佐ヶ谷天(フローリアン・ヴァルター)(2018年)
松風M.A.S.H. その3@なってるハウス(2018年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
鳥の未来のための螺旋の試み@ひかりのうま(2017年)
毒食@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
林ライガ vs. のなか悟空@なってるハウス(2017年)
リアル・タイム・オーケストレイション@Ftarri(2016年)
森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)
本多滋世@阿佐ヶ谷天(2016年)
M.A.S.H.@七針(2016年)
森順治+橋本英樹@Ftarri(2016年)
M.A.S.H.@七針(2015年) 

●照内央晴
照内央晴+深川智美+助川久美子@なってるハウス(2022年)
豊住芳三郎+照内央晴+庄子勝治@稲毛Candy(2022年)
喜多直毅+照内央晴+西嶋徹@成城Cafe Beulmans(2022年)
吉田達也+照内央晴@公園通りクラシックス(JazzTokyo) (2021年)
豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒(2021年)
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
藤山裕子+照内央晴+吉田隆一+吉田つぶら@なってるハウス(2020年)
吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
庄子勝治+照内央晴@稲毛Candy(2020年)
松本一哉+照内央晴+吉本裕美子@水道橋Ftarri(2020年)
照内央晴+加藤綾子@本八幡cooljojo(2020年)
神保町サウンドサーカス(直江実樹+照内央晴、sawada)@神保町試聴室(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
千野秀一+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
奥田梨恵子+照内央晴@荻窪クレモニア(2019年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
照内央晴+加藤綾子@神保町試聴室(2019年)
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

●富松慎吾
柳川芳命+富松慎吾+マツダカズヒコ+松原臨@京都Annie's Cafe(2021年)


オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』

2022-09-23 15:38:55 | 思想・文学

フルート奏者ニコール・ミッチェルが作品に取り入れていたこと、『キンドレッド』の文庫復刊、アフロフューチャリズムへの注目などを経て、ようやく日本でもオクテイヴィア・E・バトラー再評価の機運が高まりつつある。

最近邦訳された短編集『血を分けた子ども』(河出書房新社、原著1996、2005年)も感嘆しつつ読んだ。「異物」の感覚をSFとして昇華させた世界は、たしかにバトラーが黒人女性であったことと無縁ではありえない。

●参照
オクテイヴィア・E・バトラーのヴァンパイア
ニコール・ミッチェル『Maroon Cloud』
ニコール・ミッチェル『Mandorla Awakening II: Emerging Worlds』
「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/5/1)
オクテイヴィア・バトラー『キンドレッド―きずなの招喚―』
大和田俊之『アメリカ音楽史』


Memorial Tetsu@いずるば

2022-09-12 20:30:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

沼部のいずるば(2022/9/11)。

Fuji X-E2, XF35mmF1.4, XF60mmF2.4

●齋藤徹
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)
『私の城』(2022年)
齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』(JazzTokyo)(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
ミシェル・ドネダ+フレデリック・ブロンディ+齋藤徹『Spring Road 16』(JazzTokyo)(2016年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 


The Bass Collective meets Jean & Bénédicte@山猫軒

2022-09-11 09:23:51 | アヴァンギャルド・ジャズ

越生の山猫軒(2022/9/10)。

The Bass Ensemble:
Kazuhiro Tanabe 田辺和弘 (b)
Takashi Seo 瀬尾高志 (b)
Masao Tajima 田嶋真佐雄 (b)

Bénédicte Billiet (dance)
Jean Sasportes (dance)

3人のコントラバス奏者(田嶋真佐雄、田辺和弘、瀬尾高志)によるベースコレクティブがふたりのダンサー(ベネディクト・ビリエ、ジャン・サスポータス)と山猫軒で共演。これは駆けつけないわけにはいかない。やはり会場は満員になった。

瀬尾さんの強靭なアプローチによるとても折れそうにない音も、田嶋さんの何枚もの和紙をふわりと重ね合わせ続けるような繊細な和音も、また田辺さんの太くも柔らかくもあって周囲の気を吸収して放つ音も、それぞれに耳をそばだてることによって感じ取る愉悦がある。いっぽうでそれぞれの個性がすべて重なりひとつの塊となる、コントラバスという楽器の包容力。そして演者と観客を大きく取り巻く場の力も大きいことが、ふと静かになって虫の声が聞こえることで意識される。

ベネディクトさんはコントラバスの間からするりと猫のように現れた。流れる水のようでもあって、フェミニンな魅力がある。だからといってジャンさんと男女のコントラストをみせたのかといえばそうとも限らない。ジャンさんは力強く床を踏み武道の膝行で動いたりもするが、自己顕示など露ほどもない。表情の表現力にも観るたびに感嘆させられる。ペドロ・アルモドバル『トーク・トゥ・ハー』で「見たこともないほど悲しそうな顔の男」と評されたのはその通りだが、「悲しそう」は一面に過ぎないのだった。

演奏者とダンサーは互いに呼応する。そして終盤、演奏も踊りも大きな歓びをさらに大きなものにしていった。

Fuji X-E2, XF35mmF1.4, XF60mmF2.4, 7Artisans 12mmF2.8

●田嶋真佐雄
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)

●田辺和弘
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)
『私の城』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)

瀬尾高志
酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)
石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)

●ベネディクト・ビリエ
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)

●ジャン・サスポータス
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)
『私の城』(2022年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章
(2013年)


ベルばら

2022-09-08 23:16:20 | ヨーロッパ

『芸術新潮』の特集号を見つけたことで火が点いて、『ベルサイユのばら』アニメ版全40話を一気に観てしまった。

宮廷内のじつにくだらない嫉妬の嵐や虚栄心の張り合いがいちいち笑える。ショックを受けるとドジャーンと鏡が割れるし、眼からはビームが出るし、貴族なのに何かあると走って逃げるし、巨大な眼球の下からはポンプがあるように涙が流れ出るし、陰謀を企てる者はいかにも悪そうにニヤニヤするし、何かあると劇画調の絵になるし、もはや様式美。これが後半になるとフランス革命へとなだれ込み、前半のしょうもなさはどこへやら。いや大傑作だ。

ところでヴェルナー・ゾンバルトが20世紀初頭に書いた『恋愛と贅沢と資本主義』という本はおもしろくて、貴族のすさまじい贅沢があったからこそ産業もサービスも貿易も発達し、美的感覚も繊細かつ多様なものとなったことが示されている。つまりここに資本主義という奇妙なシステムのはじまりがあった。

それはそれとしてアンドレやオスカルのつらさのことを思えば何でも耐えられるな。


いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば

2022-09-05 07:22:07 | アート・映画

大田区のいずるば(2022/9/4)。

Ryotaro Yahagi 矢萩竜太郎 (dance)
Jean Sasportes (dance)
Naoki Kita 喜多直毅 (vln)
Kazuhiro Tanabe 田辺和弘 (b)
Benedicte Billiet (dance)
Sophia Otto (dance)

『いずるば2022』では齋藤徹さんの曲とともにジャン・サスポータス、矢萩竜太郎のふたりが踊った。竜太郎さんの衒いのなさ、それに音で近づくような喜多直毅さんの柔軟さ。徹さんの曲を田辺和弘さんの音で聴く、それは当たり前なのだけど不思議なことでもあった。

そして、徹さんが亡くなった日とお通夜いらい久しぶりに目の当たりにするジャンさん、一挙手一投足に目が釘付け!気配が横溢しているようでも滅却しているようでもあって、ジャンさんがいるところには常に必然性のようなものがあった。

『Entre-temps au grenier』では、ベネディクト・ビリエ、ソフィア・オットーの母娘が踊った。自分たち、それから母の母、母の母の母、母の母の母の母と、ルーツを語り、受け止め、親しく触れ合う。長い記憶が短いステージに凝縮されていて、このような表現があるのかと驚いた。

Fuji X-E2, XF60mmF2.4, 7Artisans 12mmF2.8

●矢荻竜太郎
『ツ・ナ・ゲ・ル・ヒ・ト』@千歳烏山TUBO(2020年)
『今・ここ・私。ドイツ×日本 2019/即興パフォーマンス in いずるば』(JazzTokyo)(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)

●ジャン・サスポータス
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章
(2013年)

●喜多直毅
『私の城』(2022年)
ウタウタ@西荻窪・音や金時(2022年)
喜多直毅+照内央晴+西嶋徹@成城Cafe Beulmans(2022年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2020年)
喜多直毅+元井美智子+西嶋徹@本八幡cooljojo(2020年)
喜多直毅+元井美智子+久田舜一郎@松本弦楽器(JazzTokyo)(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
ハインツ・ガイザー・アンサンブル5@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ファドも計画@in F(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
ハインツ・ガイザー+ゲリーノ・マッツォーラ+喜多直毅@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)
喜多直毅+田中信正『Contigo en La Distancia』(2016年)
喜多直毅 Violin Monologue @代々木・松本弦楽器(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)http://www.jazztokyo.com/best_cd_2015a/best_live_2015_local_06.html(「JazzTokyo」での2015年ベスト)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年) 

●田辺和弘
『私の城』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)

●齋藤徹
『私の城』(2022年)
齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』(JazzTokyo)(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
ミシェル・ドネダ+フレデリック・ブロンディ+齋藤徹『Spring Road 16』(JazzTokyo)(2016年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 


関東大震災99周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

2022-09-05 06:33:39 | 韓国・朝鮮

99年前の関東大震災のあと「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んでいる」とのデマが流され、多くの人たちが民間人によって殺された。

荒川河川敷では毎年追悼式をやっており、2年ぶりに足を運んだ。李政美(イ・ヂョンミ)さんが歌い、農楽(プンムル)の演奏があった。打楽器のチャンゴやケンガリ、笛のテピョンソ(ホジョク)。

李政美さん

渡辺つむぎ《風よ鳳仙花の歌をはこべ(プンムル)》

香村かをりさん

慎民子(シン・ミンジャ)さん

Leica M8, Summicron 50mmF2.0

●関東大震災
関東大震災97周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
呉充功『隠された爪跡』、関東大震災96周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
伊藤ルイ『海の歌う日』
藤原智子『ルイズその旅立ち』
『ルイズその絆は、』
亀戸事件と伊勢元酒場
加藤直樹『九月、東京の路上で』
藤田富士男・大和田茂『評伝 平澤計七』
南喜一『ガマの闘争』
田原洋『関東大震災と中国人』
植民地文化学会・フォーラム「内なる植民地(再び)」
山之口貘のドキュメンタリー(沖縄人の被害)
平井玄『彗星的思考』(南貴一)
道岸勝一『ある日』(朝鮮人虐殺の慰霊の写真)
『弁護士 布施辰治』(関東大震災朝鮮人虐殺に弁護士として抵抗)
野村進『コリアン世界の旅』(阪神大震災のときに関東大震災朝鮮人虐殺の恐怖が蘇った)


ブライアン・アレン+ゲオルグ・ホフマン『El Sur』(JazzTokyo)

2022-09-03 22:35:11 | アヴァンギャルド・ジャズ

>> #2196 『ブライアン・アレン+ゲオルグ・ホフマン / El Sur』 – JazzTokyo

Brian Allen (trombone, small percussions, toys)
Georg Hofmann (drums, percussion)

●ブライアン・アレン
ブライアン・アレン『Almanac』(JazzTokyo)(2021年)
ブライアン・アレン+広瀬淳二+ダレン・ムーア@Ftarri(2018年)


『私の城』

2022-09-03 07:54:01 | アート・映画

両国のシアターカイ(2022/8/29)。

Jean Sasportes ジャン・サスポータス (演出, 振付)
Chikako Kaido 皆藤千香子 (dance)
Shophia Otto ソフィア・オットー (dance)
Faris Saleh ファリス・サレー (actor)
Eri Fukahiro 深堀絵梨 (dance)
Naoki Kita 喜多直毅 (vln)
Rutsuko Kumasaka 熊坂路得子 (accordion)
Kazuhiro Tanabe 田辺和弘 (b)
Miyama McQueen-Tokita マクイーン時田深山 (十七絃箏)
Tetsu Saitoh 齋藤徹 (composition)
Naoki Kita 喜多直毅 (music director)

自閉症をテーマにしたタンツテアター(ダンス演劇)。初演は2016年、ジャン・サスポータスが齋藤徹らと協力して上演を繰り返してきた作品であり、2020年の再演予定がコロナ禍のため今回ようやく実現した。徹さんがいない世界、音楽家としてはマクイーン時田深山、田辺和弘、熊坂路得子の3人が加わった。

コミュニケーションの不毛とかんたんに言うよりも広範な問題意識があり、これを観る自分の言動に照らしてもどきりとさせられる。対話の相手は虚空であり、仮想の自分であり、仮想のなにものか。自らサングラスやモバイル機器で対話が閉じたものになされてもいる。そして機能不全に陥ったときに水の入ったコップを持たせると治癒されるように、ディスコミュニケーションにもコードがある。あるいはコミュニケーションとディスコミュニケーションとが機能による優劣ではなく同じ場所に置かれており、それにより表現が浸透力を持っているのかもしれない。音楽家がステージ四隅から世界に貢献し、ときおり世界に介入するあり方もよかった。世界を縁でつなぎとめるのは小さな個人の愛情。

終わったあとにジャンさんとロジャー・パルバースさんとのトークがあった。今回ジャンさんはダンサーとしてではなく振付と演出で参加したわけだが、それでもステージ上に出てきて指示し、作品の一部となるありようは、タデウシュ・カントールも意識したのだとのこと。

そして近くのちゃんこ店でジャンさんと話した。ジャンさんもダンサーとして協働したピナ・バウシュは完璧主義者であり、ペーター・ブロッツマンとも共演したが演出が予定外に揺らぐことを嫌うピナは即興音楽との親和性がなかった(このあたりは『齋藤徹の芸術』に書いた)。だがピナのカンパニーにはさまざまな指向性を持つ者がおり、ジャンさんもこのように即興とのコラボレーションを続けている。コントラバス奏者でいえばペーター・コヴァルトは即興指向が非常に強く、徹さんは即興と曲の両方をみていた、と。

●齋藤徹
齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』(JazzTokyo)(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
ミシェル・ドネダ+フレデリック・ブロンディ+齋藤徹『Spring Road 16』(JazzTokyo)(2016年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン