Sightsong

自縄自縛日記

トム・ソロヴェイチェック+小田井清充+秋山徹次@不動前Permian

2023-02-26 21:30:35 | アヴァンギャルド・ジャズ

不動前のPermian(2023/2/26)。

Tom Soloveitzik (ts)
Kiyomitsu Odai 小田井清充 (computer)
Tetuzi Akiyama 秋山徹次 (g)

小田井さんはコンピュータを通じて身体的に場のサウンドに一体化せんとしているように見えた。ハコの中の大きな流れがあって、それにテナーもギターも身を任せて追従するでもなく、また流れと無関係な作業をしているようでいて流れに別の色を付けてもいて、このあたりのバランス感覚にはすばらしいものがあった。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonner 85mmF2.8 (M42)

●秋山徹次
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
秋山徹次+すずえり@水道橋Ftarri(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ガレス・デイヴィス+秋山徹次@水道橋Ftarri(2020年)
ドーヴィッド・シュタッケナース+秋山徹次+中谷達也@東北沢OTOOTO(2020年)
アーサー・ブル+秋山徹次、神田さやか@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
エリザベス・ミラー+クレイグ・ペデルセン+秋山徹次+中村としまる@Ftarri(2018年)
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
Sound of the Mountain with 秋山徹次、中村としまる『amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』(JazzTokyo)(2017年)
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)


崔善培さんのこと

2023-02-23 11:17:21 | アヴァンギャルド・ジャズ
韓国の伝説的トランぺッター崔善培(チェ・ソンベ)さんが来日します。崔さんがジャズ史においてどれだけ凄い存在なのか。長いですが以下ご一読ください(最近の本『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』や『高木元輝~フリージャズサックスのパイオニア』への寄稿、アルフレート・23・ハルトへのインタビューを通じて調べたものです)。
 
 
●朝鮮半島と日本とのリンクとなった人物
かつて吉屋潤という音楽家がいました。かれは植民地朝鮮の平壌近くに生まれ、朝鮮戦争直前にジャズを求めて日本に渡り、本名の崔致禎ではなく作家の吉屋信子と谷崎潤一郎から取って吉屋潤を名乗り、サックス奏者として活躍した人物です。吉屋さんは韓国に戻ると多くのヒット曲を作り、大成功しました(丸山一昭『離別(イビョル) 吉屋潤』)。吉屋さんはまた、あの高木元輝の師匠にもあたります。高木さんもまた在日コリアンでした(本名は李元輝)。
 
●韓国フリージャズの誕生
吉屋さんは1978年頃に「韓国ジャズ同好会」を作り、ジャズが好きな者を集め、スタンダード、スイングなど人数割りを行いました。その中にフリージャズもあり、それが崔善培、いちどは軍政下の音楽活動抑圧等によりロックシーンを離れていた金大煥(パーカッション)、金大煥の従弟の姜泰煥(サックス)の3人です。この3人組は、1985年に近藤等則さん(トランペット)の招聘で来日する際に「姜泰煥トリオ」と名付けられました。世界でも類をみないアジアのサウンドが生まれたのです。いまなおその鮮烈さは色褪せていません。
 
●崔善培と日本
崔さんにとって高木さんは憧れの存在であり、吉屋さんから弟子のことを聞かされていたのかもしれません。サックスのヘラクレスことペーター・ブロッツマンからも「日本に凄いサックスがいる」と教えられていたともいいます。その後、崔さんは95年の来日時に高木さんとの共演を果たしました。その際に山口県のカフェ・アモレスで録音された音が『SEISHIN-SEIDO 正心正道』として残されています(崔、金、高木)。三者とも実に人間らしく素晴らしい音を出しています。なお、この滞日時の記録には『The Sound of Nature Live at 新宿Pit Inn』(崔、梅津和時、井野信義、小山彰太)、『Arirang Fantasy』(崔、金、広瀬淳二、吉沢元治)があります。
崔さんは96年には高木さんらを韓国に招いてもいます。また98年来日時に沖至さん(トランペット)、井野信義さん(ベース)とともに吹き込まれた『紙ふうせん』は、沖さんの夢見るようなトランペットとの対比がおもしろく、やはり必聴です。
 
●アルフレート・23・ハルト
アルフレート・23・ハルトは、作曲家・ピアニストのハイナー・ゲッベルスと70-80年代に組んだサンプリング音楽によって世界に衝撃を与えたサックス奏者です。大友良英さん(ターンテーブル、ギター)も大きな影響を受けたひとりであり、かれのバンド・Ground-Zeroの第2期はゲッベルス=ハルトのアルバム『Frankfurt/Peking』(1984年)に収録された「Peking-Oper」をリ・サンプリングするために作られたほどでした。ハルトはいま韓国に住み、崔善培とのコラボレーションを展開しています。僕は、ゲッベルス=ハルトのサウンドの発展形が韓国においてハルト=崔によって提示されたのだとみています。たとえば2004年に録音された『55 Quintets』を聴いてみてください。どこに連れていかれるのかわからない30分弱で、録音から20年近くが経ったいま聴いても、混沌が厚みを増してゆくさまに興奮させられます。崔さんも伝統的なプレイヤーにとどまらず、このようなアプローチも悠然と選ぶことができる人だということがわかります(突然スタジオにエレクトロニクスを持ち込み、ハルトを驚かせたということです)。
2007年に原田依幸さん(ピアノ)が渡韓した際に崔・ハルト・原田のトリオで吹き込まれた『Homura』は一転して伝統的なフリージャズのありようで、激しくも魅力的な作品です。
 
●前回の来日
2019年の来日時、下北沢のLady Janeではじめて崔さんの演奏を目の当たりにしました。魅せられました。トランペットの泡のような音。マウスピースを付けた長いビニールホースの音。マウスピースだけの音。懐かしくもあるハーモニカの音。それらは唸りも笑いもし、ため息も吐く、人間の声でした。その小さい人間の声をとても大事にすることが伝わってくるものでした。
このツアーを企画実行したのが香村かをりさん(韓国打楽器)です。彼女はこのとき「一緒に演奏しよう」と崔さんに声をかけられて参加し、その後、東京の即興演奏シーンに欠かせない存在となっています。
 
昨年11月にクッに参加するため渡韓した香村さんに、崔さんが日本ツアーの企画を依頼しました。コロナ禍を経て4年ぶりの来日です。どこかに駆け付けないと後悔することになるでしょう。2023年3月12日から26日まで。スケジュールはこちら。

インプロ短冊@千駄木Bar Isshee

2023-02-23 00:55:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

千駄木のBar Isshee(2023/2/22)。

Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)
Saori Kojima 児嶋佐織 (theremin)

テルミンやエレクトロニクスのたゆたう音が前景に後景にあらわれる3D空間。雲の間に箏の音が見えては消える。艶やかなふたりの遊びに心地よく麻痺させられ、すこしうとうととしてしまった。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●今西紅雪
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
蓮根魂@なってるハウス(2022年)
障子の穴 vol.4@ZIMAGINE(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ(2019年)
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年) 


渋谷毅+外山明+甲斐正樹@なってるハウス

2023-02-21 23:26:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2023/2/21)。

Takeshi Shibuya 渋谷毅 (p)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)
Masaki Kai 甲斐正樹 (b)

渋谷さん意外に珍しいピアノトリオ、しかもこの組み合わせは初めてだとか。

Falling Grace(スティーヴ・スワロウ)、Duke Ellington's Sound of Love(チャールズ・ミンガス)、B♭のブルース、Body and Soul、Subconscious Lee(リー・コニッツ)、Childhood(市野元彦)、月の島(石渡明廣)、No Restrictions for Plasterer(市野)、Skylark(ホーギー・カーマイケル)、United(ウェイン・ショーター)、Folk Song(市野)、最後にピアノソロで無題またはBeyond the Flames(渋谷)。

クールジャズのトリッキーな<Subconscious Lee>なんて、渋谷さんが弾くと訥々としてどう聴いても渋谷さんのピアノ世界。甲斐さんは柔らかく少しエロチックでもある音で、ベースで時間の進行をドライヴするでも、渋谷さんの独特な時間感覚に追従するでもなく、その中間域のありようが相乗効果。外山さんもまた自由な打音、ときに擦ったりして、それもふたりの音を聴きながら遊ぶものだった。最後のピアノソロは敢えてつっかかるような流れにしたような印象。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF.8, XF35mmF1.4

●渋谷毅
東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺Star Pine's Cafe(2023年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
平田王子+渋谷毅『Luz Do Sol*やさしい雨』(2018年)
2018年ベスト(JazzTokyo)(2018年)
廣木光一+渋谷毅『Águas De Maio 五月の雨』(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅@裏窓(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
廣木光一+渋谷毅@本八幡Cooljojo(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅@裏窓(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
渋谷毅+津上研太@ディスクユニオン(2011年)
渋谷毅のソロピアノ2枚(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
『RAdIO』(1996, 99年) 
渋谷毅+川端民生『蝶々在中』(1998年)
『RAdIO』カセットテープ版(1994年)
『浅川マキを観る vol.3』@国分寺giee(1988年)
『山崎幹夫撮影による浅川マキ文芸座ル・ピリエ大晦日ライヴ映像セレクション』(1987-92年)
浅川マキ+渋谷毅『ちょっと長い関係のブルース』(1985年) 
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
見上げてごらん夜の星を 

●外山明
東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺Star Pine's Cafe(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.3 外山明(JazzTokyo)(2023年)
永田利樹+石田幹雄+外山明@なってるハウス(2022年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
間(ま)と楔(くさび)と浮遊する次元@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
藤原大輔『Comala』(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
『SONONI, Laetitia Benat』(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)

●甲斐正樹
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
Yukari Endo Project『DROP, DROP, SLOW TEARS』(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)


遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室

2023-02-20 23:27:35 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/2/20)。

Fumi Endo 遠藤ふみ (p)
Masaki Kai 甲斐正樹 (b)
Ryo Noritake 則武諒 (ds)

時間に追いつこうとするような、冒頭の則武さんの曲<Liquid Inspiration>。その門をくぐり抜けたら、どこかに立脚することなく三者ともふわりと音を出す。そのことが強い核を作っているような感覚。<La Vie en Rose>は<Begin the Beguine>ふうだというが確かに空中で踊るよう。<無題>(遠藤)での則武さんの繊細なシンバル音といったら。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF35mmF1.4

●遠藤ふみ
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)

●甲斐正樹
Yukari Endo Project『DROP, DROP, SLOW TEARS』(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)

●則武諒
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一+落合康介+則武諒@中野Sweet Rain(2019年)
福冨博カルテット@新宿ピットイン(2015年)


東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺Star Pine's Cafe

2023-02-19 23:13:46 | アヴァンギャルド・ジャズ

吉祥寺のStar Pine's Cafe(2023/2/19)。

◆渋谷毅オーケストラ
Takeshi Shibuya 渋谷毅 (p,org)
Kosuke Mine 峰厚介 (ts)
Koichi Matsukaze 松風鉱一 (bs, as, fl)
Eiichi Hayashi 林栄一 (as)
Kenta Tsugami 津上研太 (ss, as)
Osamu Matsumoto 松本治 (tb)
Akihiro Ishiwatari 石渡明廣 (g)
Katsumasa Kamimura 上村勝正 (b)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)

◆CHIZ
Toshinori Terukina 照喜名俊典 (euphonium)
Misaki Oda 小田美沙紀 (cl, vo)
Akira Kito 鬼頭哲 (bs)
Taku Saito 斉藤拓人 (g)
Komari 小林真理子 (b)
Hisamine Kondo 近藤久峰 (ds)

はじめて観るCHIZはなかなか快感で、むしろその快感を開かれた方法論で得ているように思えるのがまた愉快。

そして渋オケ。<Side Slip>(石渡)では松風さんの闊達なバリトンにいきなりかっちょいいオルガン、外山さんのドラムスは意外なほどに強いがこれは高音が反響して音がハイレゾ的にもなる場の貢献かもしれない。<Ballad>(石渡)では相変わらずビカビカパチパチのギターが嬉しい。合奏のときに峰さんのテナーがぐいぐい出てくる。<Three Views of a Secret>(ジャコパス)の前に渋谷さんが「これはジャコ・パストリアスという人の曲で、もう亡くなったのかな」と話し外山さん破顔一笑。津上さんのソプラノはやはり場の力もあってか透明感が増している。<Chelsea Bridge>(ストレイホーン)を経て、<Aida's Country Life>(松風)はこんなに愉快な曲だったか。アンサンブルの合間の松風さんのアルトは小さな音を豊潤に含んでいて多彩、一方林さんのアルトは場を壊しかねないほど自分に引き寄せたものだったがそこはさすが、ふたたび全体でぐいぐいと進める展開になった。<Soon I Will Be Done With The Trouble Of The World>(カーラ・ブレイ)の分厚さ、そしてアンコールはピアノソロ<Lotus Blossom>(ストレイホーン)。

Fuji X-E3, 7Artisans 12mmF2.8

●渋谷毅
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
平田王子+渋谷毅『Luz Do Sol*やさしい雨』(2018年)
2018年ベスト(JazzTokyo)(2018年)
廣木光一+渋谷毅『Águas De Maio 五月の雨』(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅@裏窓(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
廣木光一+渋谷毅@本八幡Cooljojo(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅@裏窓(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
渋谷毅+津上研太@ディスクユニオン(2011年)
渋谷毅のソロピアノ2枚(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
『RAdIO』(1996, 99年) 
渋谷毅+川端民生『蝶々在中』(1998年)
『RAdIO』カセットテープ版(1994年)
『浅川マキを観る vol.3』@国分寺giee(1988年)
『山崎幹夫撮影による浅川マキ文芸座ル・ピリエ大晦日ライヴ映像セレクション』(1987-92年)
浅川マキ+渋谷毅『ちょっと長い関係のブルース』(1985年) 
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
見上げてごらん夜の星を 


『鼓楽』

2023-02-14 22:31:34 | アヴァンギャルド・ジャズ

能楽の会報『鼓楽』に、小鼓の久田舜一郎さん、チェロの翠川敬基さん、ヴァイオリンの喜多直毅さんによる即興演奏についての記事を寄稿させていただきました。また久田先生のすごい音を聴きたくなっています。

 
 
●喜多直毅
喜多直毅+翠川敬基+久田舜一郎@下北沢Lady Jane(2022年)
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)
『私の城』(2022年)
ウタウタ@西荻窪・音や金時(2022年)
喜多直毅+照内央晴+西嶋徹@成城Cafe Beulmans(2022年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2020年)
喜多直毅+元井美智子+西嶋徹@本八幡cooljojo(2020年)
喜多直毅+元井美智子+久田舜一郎@松本弦楽器(JazzTokyo)(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
ハインツ・ガイザー・アンサンブル5@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ファドも計画@in F(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
ハインツ・ガイザー+ゲリーノ・マッツォーラ+喜多直毅@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)
喜多直毅+田中信正『Contigo en La Distancia』(2016年)
喜多直毅 Violin Monologue @代々木・松本弦楽器(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)http://www.jazztokyo.com/best_cd_2015a/best_live_2015_local_06.html(「JazzTokyo」での2015年ベスト)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年) 

ロシアのうた@音や金時

2023-02-14 22:02:34 | アヴァンギャルド・ジャズ

西荻窪の音や金時(2023/2/14)。

Miyuki Ishibashi 石橋幸 (vocal)
Keiki Midorikawa 翠川敬基 (cello)
Kyoko Kuroda 黒田京子 (p)
Yuriko Mukojima 向島ゆり子 (vln)
Toshiaki Ishizuka 石塚俊明 (ds)

相変わらず全員が芸達者ですばらしい音世界。ロシア文学と同様に、ロシアの歌曲が大事にされてきた伝統がある。

Fuji X-E2, XF35mmF1.4

●石橋幸
ロシアのうた@音や金時(2021年)
ロシアのうた@音や金時(2020年)

●翠川敬基
喜多直毅+翠川敬基+久田舜一郎@下北沢Lady Jane(2022年)
ロシアのうた@音や金時(2021年)
Fado-mo-two@in F(2020年)
ロシアのうた@音や金時(2020年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
ファドも計画@in F(2018年)
夢Duo『蝉時雨 Chorus of cicadas』(2017-18年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
1999年、井上敬三(1999年)
翠川敬基『犬の細道』(1992年)
高柳昌行+ペーター・コヴァルト+翠川敬基『Encounter and Improvisation』(1983年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981、91、98年)
富樫雅彦『かなたからの声』(1978年)
翠川敬基『完全版・緑色革命』(1976年)
沖至『Live at Jazz Spot Combo 1975』(1975年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年) 

●黒田京子
ロシアのうた@音や金時(2021年)
ロシアのうた@音や金時(2020年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン
(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)

 

大蔵雅彦+阿部真武@水道橋Ftarri

2023-02-13 22:40:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2023/2/13)。

Masahiko Okura 大蔵雅彦 (cl, PC)
Masatake Abe 阿部真武 (b)

本来は歌ものトリオの予定だったが、遠藤ふみさんの体調不良により即興デュオとなった。とはいえこの事態を奇貨としてシンプルにして刺激的なサウンド。

クラリネットの音が発生するあたりの領域の出入り、まるで他人事のように浮上するPCの音、ベースの弦を擦ることにより空間を塗りこめてゆくように発展する音、指で弾くことによる語り。いくつもの流れが並行して現れ消える。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●大蔵雅彦
と色@幡ヶ谷forestlimit(2021年)
リアル・タイム・オーケストレイション@Ftarri(2016年)

●阿部真武
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
加藤綾子+阿部真武@不動前Permian(2022年)
細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)


神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five

2023-02-11 00:23:11 | アヴァンギャルド・ジャズ

池袋のFlat Five(2023/2/10)。

Ayako Kanda 神田綾子 (vo)
Hideki Tsuchiya 土屋秀樹 (g)

土屋さんのギターは少なからず変わっている。聴く者のさまざまな感覚を起こすようでもあり、ときに映画的でもあり。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●神田綾子
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)


溝辺隼巳+鎌田雄一+与之乃@高円寺グッドマン

2023-02-10 00:38:42 | アヴァンギャルド・ジャズ

高円寺のグッドマン(2023/2/9)。

Yoshino 与之乃 (琵琶)
Hayami Mizobe 溝辺隼巳 (b)
Yuichi Kamada 鎌田雄一 (ss)

与之乃ソロ、溝辺ソロ、溝辺鎌田デュオ、トリオ。

与之乃さんの琵琶は、弦のテンションゆえか横向きの自由度が高く、特定の音を中心にした逸脱というよりも柔軟な幅をもった逸脱自体が中心となっている。そのため指で押さえて弦長を短くすることによる効果も、しなることによる効果も相まって、ちょっと独特の蛇行を生み出していた。これに急加速の効果が加わると劇的になる。

溝辺さんのコントラバスは変に低音を強調するのではなく、表面のマチエールに近い音から運動的な音域の提示まで広く、楽器に過度に依拠することなくさまざまな音色を放っていてまったく飽きない。鎌田さんは参入するなりソプラノのベルをいきなり床に付ける振り切れぶり。ソプラノを鳴らしきるうなりの気持ち良さもあり、やはり素晴らしかった。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、7Artisans 12mmF2.8

●与之乃
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+ケヴィン・マキュー+北陽一郎+与之乃+棚谷ミカ@不動前Permian(2019年)
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
与之乃&田村夏樹『邂逅』(2018年)
与之乃+田村夏樹@渋谷メアリージェーン(2018年)

●鎌田雄一
Limbo Quartet@高円寺グッドマン(2021年)
キュノポリス@高円寺グッドマン(2021年)


林栄一+國仲勝男+本田珠也@阿佐ヶ谷Yellow Vision

2023-02-08 00:40:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

阿佐ヶ谷のYellow Vision(2023/2/7)。

Eiichi Hayashi 林栄一 (as)
Kastuo Kuninaka 國仲勝男 (b)
Tamaya Honda 本田珠也 (ds)

いやこれは観ないと後悔するだろうと思い出かけた。本田珠也さんが入ったことで林、國仲両氏ともに別のスイッチが入ったようで迫力が半端ない。本田さんのドラミングは凄いバネに加えヒットの際の感覚が斧か鉈のそれであり、ふと林さんの演奏の潮目が変わった際にはさらに加速する。セカンドセットではモンクにバード、それでももちろんこの人たちの音。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●林栄一
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
金澤英明「年末大仕事3~四つ巴」@中野スイートレイン(2022年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.1 林栄一(JazzTokyo)(2022年)
トリオ座@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
林栄一+國仲勝男+小谷まゆみ@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス(2021年)
Fado-mo-two@in F(2020年)
「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
リューダス・モツクーナス『In Residency at Bitches Brew』(JazzTokyo)(2018年)
<浅川マキに逢う>ライブ&上映会@西荻窪CLOPCLOP(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
林栄一+小埜涼子『Beyond the Dual 2』(2014-15年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
早川岳晴『kowloon』(2002年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999-2000年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)

●國仲勝男
トリオ座@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
林栄一+國仲勝男+小谷まゆみ@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)

●本田珠也
GUZ サックスワークショップ@新宿ピットイン(2022年)
本田珠也『Ictus』(2017年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
TAMAXILLE『Live at Shinjuku Pit Inn』(2017年)
ナチュラル・ボーン・キラー・バンド『Catastrophe of Love Psychedelic』(2015-16年)
守谷美由貴トリオ@新宿ピットイン(2016年)
蓮見令麻@荻窪ベルベットサン(2015年)
荒武裕一朗『Time for a Change』(2015年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)
本田珠也SESSION@新宿ピットイン(2014年)
ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク@新宿ピットイン(2012年)
石田幹雄トリオ『ターキッシュ・マンボ』(2008年)


ヨアヒム・バーデンホルスト+井野信義+安田芙充央@稲毛Candy

2023-02-06 23:14:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

稲毛のCandy(2023/2/5)。

Joachim Bedenhorst (cl, bcl)
Nobuyoshi Ino 井野信義 (b)
Fumio Yasuda 安田芙充央 (p)

ヨアヒム・バーデンホルスト3年ぶりの来日、Candyでのこのトリオの演奏もそのとき以来。3年前のライヴについて雑誌『Voyage』に書いたのだけれど、ようやく現物をヨアヒムさんに渡すことができた。そのあとかれは京都でコロナ禍により足止めされしばらく滞在せざるを得なくなり、それを奇貨としてアルバム『Kyoto』を作った。今回はこれから京都で能楽を学ぶそうである。旅人であることと即興音楽家であることは高い相関があると個人的に感じていて、かれもまた。

演奏は期待以上に素晴らしいものだった。ヨアヒムさんは決して自分が自分がと出てくることはないが、それにもかかわらず、つねに存在感が際立っている。クラとバスクラでさまざまな音を出し、ときにマウスピースを外して吹く。それもまた奇を衒ったものではなく、自然にサウンドを作り出しサウンドに溶け込むありように感嘆してしまう。

井野信義さんはこの日はピチカート中心。いつも思うことだが攻めても放つ音は中庸でじつにセクシーだ。安田芙充央さんのピアノは驚きに満ちていながら繊細きわまりない。オリジナルも、ミシャ・メンゲルベルクの<Samba Zombie>も良かった。そして3人でアイコンタクトをしながら愉しそうに音で遊んでいる。ずっと聴いていたかった。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF35mmF1.4

●ヨアヒム・バーデンホルスト
Zero Years Kid@渋谷Bar Subterraneans(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+安田芙充央+井野信義@稲毛Candy(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池田陽子@不動前Permian(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ガレス・デイヴィス+秋山徹次@水道橋Ftarri(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+北田学@渋谷Bar subterraneans(2019年)
Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター(2018年)
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
ギレルモ・セラーノ+ヨアヒム・バーデンホルスト+マルコス・バッジャーニ『Lili & Marleen』(2016年)
LAMA+ヨアヒム・バーデンホルスト『Metamorphosis』(2016年)
ハン・ベニンク『Adelante』(2016年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
ダン・ペック+ヨアヒム・バーデンホルスト『The Salt of Deformation』(-2016年)
安田芙充央『Forest』(2015-16年)
ヨアヒム・バーデンホルスト『Kitakata』(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(2013年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年) 

●井野信義
TRY ANGLE/安田芙充央+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
TRY ANGLE/松丸契+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+安田芙充央+井野信義@稲毛Candy(2020年)
TRY ANGLE/原田依幸+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス(2019年)
山崎比呂志+レイモンド・マクモーリン+井野信義@なってるハウス(2019年)
藤原大輔『Comala』(2018年)
Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター(2018年)
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)
安田芙充央『Forest』(2015-16年)
峰厚介『Plays Standards』(2008年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』
(2008年)
井野信義『干反る音』(2005年)
沖至+井野信義+崔善培『KAMI FUSEN』(1996年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)
内田修ジャズコレクション『高柳昌行』(1981-91年)
内田修ジャズコレクション『宮沢昭』(1976-87年)
日野元彦『Flash』(1977年)
森剣治『Plays the Bird』(1976年)

●安田芙充央
TRY ANGLE/安田芙充央+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+安田芙充央+井野信義@稲毛Candy(2020年)
Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター(2018年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
安田芙充央『Forest』(2015-16年)


インプロヴァイザーの立脚地 vol.4 細井徳太郎(JazzTokyo)

2023-02-05 09:20:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

インプロヴァイザーの立脚地 vol.4 細井徳太郎 – JazzTokyo

Tokutaro Hosoi 細井徳太郎 (g, vo)

●細井徳太郎
細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
有本羅人+類家心平+細井徳太郎+池澤龍作+レオナ@神保町試聴室(2021年)
Dance x Music Session Vol. 01(2020年)
坪口昌恭+細井徳太郎@下北沢No Room For Squares(2020年)
秘密基地『ぽつねん』(2019年)
細井徳太郎+松丸契@東北沢OTOOTO(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
細井徳太郎+君島大空@下北沢Apollo(2019年)
秘密基地@東北沢OTOOTO(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
合わせ鏡一枚 with 直江実樹@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)
伊藤匠+細井徳太郎+栗田妙子@吉祥寺Lilt
(2018年)


林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)

2023-02-05 09:13:56 | アヴァンギャルド・ジャズ

下北沢のNo Room for Squares(2023/1/21)。

#1247 林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛 – JazzTokyo

Photo by m.yoshihisa

Eiichi Hayashi 林栄一 (alto sax)
Tatsuhisa Yamamoto 山本達久 (drums)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Louis Inage ルイス稲毛 (bass)
Guest:
Brian Allen (trombone)

●林栄一
金澤英明「年末大仕事3~四つ巴」@中野スイートレイン(2022年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.1 林栄一(JazzTokyo)(2022年)
トリオ座@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
林栄一+國仲勝男+小谷まゆみ@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス(2021年)
Fado-mo-two@in F(2020年)
「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
リューダス・モツクーナス『In Residency at Bitches Brew』(JazzTokyo)(2018年)
<浅川マキに逢う>ライブ&上映会@西荻窪CLOPCLOP(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
林栄一+小埜涼子『Beyond the Dual 2』(2014-15年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
早川岳晴『kowloon』(2002年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999-2000年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)

●山本達久
山本達久@hako gallery(2023年)
松丸契+山本達久@公園通りクラシックス(2021年)
山本達久+纐纈雅代@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
中村としまる+山本達久+坂口光央@新宿ピットイン(2020年)
キム・ミール+クリスチャン・ヴァルムルー+ジョー・タリア+山本達久@七針(2019年)
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)

●神田綾子
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)

●ルイス稲毛
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
ヒグチケイコ with ルイス稲毛、ナカタニ・タツヤ@下北沢Apollo(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
落穂の雨@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)
福岡林嗣+ルイス稲毛+川島誠@高円寺Fourth Floor II(2022年)

●ブライアン・アレン
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
ブライアン・アレン+ゲオルグ・ホフマン『El Sur』(JazzTokyo)(2021年)
ブライアン・アレン『Almanac』(JazzTokyo)(2021年)
ブライアン・アレン+広瀬淳二+ダレン・ムーア@Ftarri(2018年)