入院中の病院から抜け出して(もちろん外出許可をもらっている)、新宿ピットイン昼の部(2018/4/30)。
Koichi Matsukaze 松風鉱一(as, ts, fl)
Takayuki Kato 加藤崇之(g)
Hiroaki Mizutani 水谷浩章(b)
Akira Sotoyama 外山明(ds)
Mikio Ishida 石田幹雄(p)
10年くらい前は「全員が見渡せるから」という理由でバンドの一番後ろに立ち、5年くらい前は皆の前に立ち、いまは悠然と座って吹くようになった師匠。しかしサウンドは枯れたりマンネリになったりするわけではなく、むしろその逆で、どんどんハチャメチャで自由で過激になってきている。
最初に座るなり適当に音を出し始めるのにも笑ったが、2曲目に松風さんがアルトを持ってからの全員好き放題にはもっと笑ってしまった。水谷さんの作りだすビートだって踊りまくっているし、加藤・外山・石田各氏はその都度新たな言語を生み出している。
そして松風さんの音は強靭に外向きに、ではなく、強靭に場と一体化する。特に最後の「w.w.w.」におけるテナーは、もう自分もあなたもどうにでもしていいけんねという凄まじい胆力を示すものだった。
師匠なんで録音しないんだろう。この音楽をもっと広く知らしめないと。
●松風鉱一
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
松風鉱一『Good Nature』(1981年)
『生活向上委員会ライブ・イン・益田』(1976年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』
反対側の新宿ピットイン
くにおんジャズ、鳥飼否宇『密林』