Sightsong

自縄自縛日記

鳥羽耕史『安部公房 消しゴムで書く』

2024-08-29 23:44:30 | 思想・文学

鳥羽耕史『安部公房 消しゴムで書く』(ミネルヴァ書房、2024年)。

著者の『運動体・安部公房』(一葉社、2007年)は、安部が共産党と相容れなかったこと、かれの写真にも共通する小説世界の展開は外の政治状況にコミットしないという決意表明でもあったことをあぶり出し、とてもおもしろいものだった。「運動体」ということばを拙著のサブタイトルに使ったほどだ。

本書は包括的な評伝だからそのように特定の視点でのみ分析したものではない。だが、やはりあちこちに発見がある。細かいことでいえば、たとえば、歌舞伎町のナルシスに安部や勅使河原宏や開高健も訪れていたということ(夕子ママのお母さんの時代だろうな)。それから堤清二を通じて西武・セゾンから支援をずっと受けていたということ。セゾン文化と安部公房とのつながりなんて考えなかった。

そして、前からちょっと気になっていたことだけれど、他者の想像力に作品を委ねないこと。新潮文庫版『笑う月』の尾辻克彦(赤瀬川原平)による解説が気に入らず、再版からは解説を外したそうである。自分の作品が触手を伸ばす領域は自分以外に決められたくなかったということか。それは安部公房の価値をいささかも減じるものではなく、むしろ安部らしいように思える。

●安部公房
『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』@松濤美術館
鳥羽耕史『運動体・安部公房』
2014年2月15日、安部公房邸
安部公房『(霊媒の話より)題未定』
安部公房『方舟さくら丸』再読
安部公房『密会』再読
安部公房の写真集
友田義行『戦後前衛映画と文学 安部公房×勅使河原宏』
山口果林『安部公房とわたし』
安部ヨリミ『スフィンクスは笑う』
勅使河原宏『燃えつきた地図』
勅使河原宏『おとし穴』


川崎

2024-08-25 23:29:51 | 関東

編集者のMさんと川崎港町で待ち合わせ。美空ひばりの<港町十三番地>のモデルになった場所で、かつては日本コロムビアの本社があった。いまその場所にはタワマンが建っており、その先には多摩川。都内とちがって葦が生えたままの干潟域であり、生き物の環境としてはとても良さそう。ちょっと上流に歩くと、寝っ転がって日光浴をしている人も釣りをしている人もいる。ここは2015年の中一殺害事件の現場だった(磯部涼『ルポ川崎』に詳しい)。

下流のほうに戻ると六郷橋、京急の橋、JRの橋。阿部薫は六郷橋あたりでサックスを練習していたはずで、若松孝二の映画『13人連続暴行魔』にも阿部本人の映像が出てくる。以前に阿部薫のお母さんのお宅を訪ねたことがあって、壁には五海ゆうじが撮った阿部の練習風景の写真が飾ってあった。その作品が収録された写真集を持ってうろうろしてみたけれど、どうも正確な場所がはっきりしない。

そのまま、ソープランド街の堀之内を横目に見つつ、愛しの丸大ホール。仕事で来るときいつも昼前に設定していたのは丸大ホールがあったからなのだ(もちろん半ドンだと呑むこともできた)。運よく席があった。ハムエッグもカレーの具もいつもながら美味しい。中原一歩『寄せ場のグルメ』には丸大ホールが紹介してあり、ハムエッグについて「醬油かソースか、はたまた塩か」と書かれている。真向かいで酒を呑んでいた74歳だというトラック運転手さんが急に破顔、「醤油?ソース?」とツッコミを入れてきて笑った。やっぱり誰にとっても永遠のテーマなんだな。ちなみにふたりの満場一致で醤油にした。つい愉しくて長っ尻。

丸大ホールのすぐ北側には「どぶろく横丁」がある。日曜日はどこも休み、というか、ほとんど店が残っておらず再開発の雰囲気が濃厚。いちど焼肉店の三好苑でワンコインランチを食べたことがあって、あとで調べたところ、三好苑を営む姜秀一さんがどぶろく横丁の形成史を語っていた(川崎在日コリアン生活文化資料館の聞き取り事業)。それによれば、戦後の焼け野原に固まって住んでいた場所を立ち退かされ、代替地としてこの横丁があてがわれたのだということ。つまり東京のあちこちにあるヤミ市跡と同じということになるけれど、ここの場合は、条件が悪い場所に無理やり押し込めた差別政策だった。やはりそうか。

そのまま、ふたたび多摩川のほうに戻り、戸出地区まで歩いた。ここも戦後在日コリアンによって形成された地域だけれど、もはやほとんど再開発されていて、かつてあったという狭い路地や長屋や廃屋はみあたらない。むしろタワマンが目立っていて、どうやらスーパー堤防が防災目的よりも地域の再開発目的だったのではないかという印象。住宅総合研究財団の研究資料にも、居住者から「スーパー堤防の上にこのまちをそのまま移してくれればいいのに」といった意見が多かったと書かれている。

川崎駅が改装される前、西口の階段を降りたところにいつもキムチ売りの女性が立っていた。いま川崎では「おつけもの慶」があちこちに店舗を開いていて、JR川崎駅の構内にもあった。美味しそうな「脂のり過ぎ・えんがわキムチ」を買った。脂のり過ぎ!

資料

磯部涼『ルポ川崎』(CYZO、2017年)
中原一歩『寄せ場のグルメ』(潮出版社、2023年)
五海ゆうじ『OUT TO LUNCH 阿部薫写真集』(K&Bパブリッシャーズ、2013年)
川崎在日コリアン生活文化資料館聞き取り事業「川崎駅前「どぶろく横丁」の形成」(2007年)
http://www.halmoni-haraboji.net/exhibit/report/2007kikitori/person03.html
新井信幸、大月敏雄、井出建、杉崎和久「川崎・戸手四丁目河川敷地区の経年的住環境運営に関する研究」(2007年) http://www.jusoken.or.jp/pdf_paper/2007/0606-0.pdf


金成隆一『ルポ トランプ王国2』、辻浩平『トランプ再熱狂の正体』

2024-08-24 08:39:39 | 北米

トランプの大統領当選(2016年)の驚きは、都市部の視線で分析していては実態を捉えられないということも意味した。金成隆一『ルポ トランプ王国』(岩波新書、2017年)は錆びついた地域=ラストベルトの住民の声を拾い上げた傑作だった。大統領選が迫ってきて気になるので、その続編(岩波新書、2019年)と、辻浩平『トランプ再熱狂の正体』(新潮新書、2024年)を一読。生存に直結するオカネの問題、それからアイデンティティの問題。

辻さんの本によれば、かつてオバマはこんな発言をしたという。「民主党の人間は東海岸と西海岸に住み、リベラルで、カフェラテを飲み、ポリティカル・コレクトネスを守り、普通の人間と感覚がずれていると思われている」と。保守派がリベラルを揶揄するときには、カフェラテを飲む(latte-sipping)、テスラ(電気自動車)に乗る、寿司を食べる、ニューヨーク・タイムズを読んでいる、などの表現が使われる、と。日本における左右の断絶とどこが共通しどこが違うのか、やっぱり気になるところ。

●参照
金成隆一『記者、ラストベルトに住む』(2018年)
吉見俊哉『トランプのアメリカに住む』(2018年)
貴堂嘉之『移民国家アメリカの歴史』(2018年)
金成隆一『ルポ トランプ王国―もう一つのアメリカを行く』(2017年)
渡辺将人『アメリカ政治の壁』(2016年)
四方田犬彦『ニューヨークより不思議』(1987、2015年)
佐藤学さん講演「米国政治の内側から考えるTPP・集団的自衛権―オバマ政権のアジア政策とジレンマ」(2014年)
室謙二『非アメリカを生きる』(2012年)
成澤宗男『オバマの危険 新政権の隠された本性』を読む(2009年)
鎌田遵『ネイティブ・アメリカン』(2009年)
尾崎哲夫『英単語500でわかる現代アメリカ』(2008年)
吉見俊哉『親米と反米』(2007年)
上岡伸雄『ニューヨークを読む』(2004年)
亀井俊介『ニューヨーク』(2002年)


岡田一男『沖縄久高島のイラブー』

2024-08-18 16:21:10 | 沖縄

シネマ・チュプキ・タバタにて、岡田一男『沖縄久高島のイラブー』(2024年)。

沖縄開闢神話の地・久高島では、住民を神女として相互承認させるためにイザイホーという祭祀が12年にいちど行われていた。だが人口減少もあり、最後に行われたのは1978年のこと。その貴重な記録映画が『沖縄久高島のイザイホー』(岡田一男監督)だが、そのときイラブー(エラブウミヘビ)の燻製作りも撮影されていた。そして21世紀になり、途絶えていたイラブーの捕獲と燻製が復活してきた。映画はかつてのフィルムと最近の様子を対照させて示している。

20年近く前、僕が久高島を訪れた日がちょうどイラブー獲りの復活というタイミングだった。もちろん島内でイラブーを食べられる店などなかったし、那覇の市場にぶらさがっている乾物はほかの場所から運ばれてきたものだった。映画によれば、伝統が断絶している間に外の漁民が近くにイラブーを獲りにきたり、質の悪い燻製を作ったりといった動きがあったらしい。おもしろいのは、復活にあたり製造技術を学ぶため鹿児島や静岡やモルディブに行ったということ。

伝統といってもずっと変わらないものがあるわけではない。宮内泰介・藤林泰『かつお節と日本人』によれば、かつお節はかならずしも日本料理の伝統というわけではなかった。状況が大きく変わったのは戦争。栄養と携行性にすぐれたかつお節の生産は国策となり、インドネシアや南洋群島などへの「南進」が繰り広げられた。それを担った働き手の多くは沖縄の漁民だった。だから、映画でも「新しいやり方でよい」といった発言があるけれど、それも当然か。それではイラブーの燻製技術に沖縄のかつお節製造がどのように影響したのか、そのあたりは映画ではわからずなお興味津々。

ところでモルディブにはかつお節のようなモルディブ・フィッシュというものがあり(『美味しんぼ』で有名になった)、スリランカでよく使われている。僕も20世紀の終わりころにスリランカを旅したとき、市場でモルディブ・フィッシュを買って帰ってきたのだけど、どうも出汁を取るのではなく砕いて入れるもののようで、うまく使えなかった記憶がある。久高島の人はモルディブでどのような知見を得たのだろう、これもまた興味津々。

さてどこに行けばイラブー料理を食べることができるのだろう。


ヨシュア・ヴァイツェル+永井千恵+坂田明@稲毛Candy

2024-08-18 14:41:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

稲毛のCandy(2024/8/17)。

Joshua Weitzel (Shamisen)
Chie Nagai 永井千恵 (vo)
Akira Sakata 坂田明 (as)

ヨシュアさんは体調もかなり戻ったようでひと安心。

三味線も永井千恵さんのガジェットも中心への引力が小さく、むしろ逸脱することを是としている。その音は、まるで別の世界がここに重なって存在するよう。ところが千恵さんの透き通る声や坂田さんのアルトが聴く者を我に返らせる。ふたつの世界の間を往還するようなライヴだった。

Fuji X-E2, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M), 7Artisans 12mmF2.8

●ヨシュア・ヴァイツェル
マッシモ・マギー+ヨシュア・ヴァイツェル+ティム・グリーン『Live at Salon Villa Plagwitz』(JazzTokyo)(2020年)
池田謙+マッシモ・マギー+エディ・プレヴォ+ヨシュア・ヴァイツェル『Easter Monday Music』(JazzTokyo)(2019年)
Takatsuki Trio Quartett『Live in Hessen』(JazzTokyo)(2019年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+田中悠美子@Ftarri(2018年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+増渕顕史@Permian(2018年)
二コラ・ハイン+ヨシュア・ヴァイツェル+アルフレート・23・ハルト+竹下勇馬@Bar Isshee
(2017年)
大城真+永井千恵、アルフレート・23・ハルト、二コラ・ハイン+ヨシュア・ヴァイツェル+中村としまる@Ftarri
(2017年)
現代三味線デュオ『弦発力』(斎藤僚太、ヨシュア・ヴァイツェル)(2016-17年)
ウルリケ・レンツ+ヨシュア・ヴァイツェル『#FLUTESHAMISEN』(2016年)

●坂田明
BIG FOOT@秋葉原GOODMAN(2024年)
坂田明 with TRAVISANO TRIO@千駄木Bar Isshee(2024年)
クレイグ・ペデルセン+マーク・モルナー+坂田明@千駄木Bar Isshee(2024年)
ケン・ヴァンダーマーク+ポール・ニルセン・ラヴ 2024年日本ツアー(関東編)(JazzTokyo)(2024年)
そらの下、わらの家@公園通りクラシックス(2024年)
ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷Super Dommune(2024年)
坂田明+香村かをり@千駄木Bar Isshee(2023年)
フィールド – ダイクマン – フローリン / Drag it to the bottom w/坂田明@横濱エアジン(2023年)
MMBトリオ+坂田明@下北沢No Room for Squares(2022年)
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
Arashi@稲毛Candy(2019年)
リューダス・モツクーナス『In Residency at Bitches Brew』(JazzTokyo)(2018年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)
JAZZ ARTせんがわ2018
サイモン・ナバトフ@新宿ピットイン(2017年)
『浅川マキを観る vol.3』@国分寺giee(2017年)
坂田明+今井和雄+瀬尾高志@Bar Isshee(2016年)
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
見上げてごらん夜の星を(坂田明『ひまわり』、2006年)
浅川マキ『ふと、或る夜、生き物みたいに歩いているので、演奏家たちのOKをもらった』(1980年)
浅川マキ『Maki Asakawa』(主に1970年代)


今福龍太『霧のコミューン』、川満信一

2024-08-18 13:53:58 | 思想・文学

今福龍太『霧のコミューン』(みすず書房、2024年)。「群島」的な思考、大文字の歴史への疑い、AIへの疑い、やはり読んでいて発見することが少なくない。

今年亡くなった詩人の川満信一さんについての章もあった。東アジアの島嶼部において独自に構想されてきたヴィジョンとして、島尾敏雄(ヤポネシア)、谷川雁、崎山多美、エドゥアール・グリッサンらとともに川満さんの思想が挙げられている。

もちろん、川満さんが沖縄独立を想って書いた憲法案「琉球共和社会憲法C私(試)案」(1981年)も思想のひとつの成果であるけれど、それは実際のところそれは体系的でもなんでもなかった。だから今福さんも共鳴したのかもしれない。僕の手元には川満さんの個人誌『カオスの貌』が4冊ほどあって、ときに思い出して開いてみてもすぐになにかが得られるようなものではない。そのあたりに大いなる価値を見出すべきなのかな、と思っている。

●川満信一
川満信一『沖縄発―復帰運動から40年』
仲宗根政善『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』、川満信一『カオスの貌』
仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』
『越境広場』創刊0号
仲里効『悲しき亜言語帯』
知念ウシ・與儀秀武・後田多敦・桃原一彦『闘争する境界』
鹿野政直『沖縄の戦後思想を考える』


『ユリイカ』のポール・オースター特集号

2024-08-18 13:50:00 | 北米

『ユリイカ』のポール・オースター特集号をぱらぱら。

オースターの翻訳家・柴田元幸さんの指摘がおもしろい。「人は大人になるとas ifと言わずに、almost as ifと『別に断定はしていないんだけど』とalmostをつけたくなる」が、オースターはalmostを使わない若者であった、と。 それで思い出したのは、J・M・クッツェーとの対談集『Here and Now』を読んだとき、クッツェーはなんてつまらないことしか言えない人なんだろうと感じたこと。たしかにオースターと話す「大人」はそうみえてしまうものかもしれない。

もとより自分とクッツェー作品はどうも相性が悪い。『The Childhood of Jesus』でもじつに嫌な気分になったし、つい続編の邦訳『イエスの学校時代』も読んでしまい、どうもなんとも。いま調べてみたら第3作『The Death of Jesus』が出ている。読まないと。

●ポール・オースター
ポール・オースター『Baumgartner』(2023年)
ポール・オースター+J・M・クッツェー『ヒア・アンド・ナウ 往復書簡2008-2011』(2013年)
ポール・オースター『冬の日誌』(2012年)
ポール・オースター『Sunset Park』(2010年)
ポール・オースター『インヴィジブル』再読(2009年)
ポール・オースター『Invisible』(2009年)
ポール・オースター『闇の中の男』再読(2008年)
ポール・オースター『闇の中の男』(2008年)
ポール・オースター『写字室の旅』(2007年)
ポール・オースター『ブルックリン・フォリーズ』(2005年)
ポール・オースター『オラクル・ナイト』(2003年)
ポール・オースター『幻影の書』(2002年)
ポール・オースター『トゥルー・ストーリーズ』(1997-2002年)
ポール・オースター『ティンブクトゥ』(1999年)
ポール・オースター『リヴァイアサン』(1992年)
ポール・オースター『最後の物たちの国で』(1987年)
ポール・オースター『ガラスの街』新訳(1985年)
ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(1982年)
『増補改訂版・現代作家ガイド ポール・オースター』
ジェフ・ガードナー『the music of chance / Jeff Gardner plays Paul Auster』


ハン・ガン『別れを告げない』

2024-08-18 13:46:10 | 韓国・朝鮮

ハン・ガン『別れを告げない』(白水社、2021/2024年)。

恐ろしくて逃げられず一気に読了した。1948年、アメリカと傀儡の軍事政権は「アカ」をつぶすために済州島の住民3万人前後を無差別に殺した。その記憶を抱えていた母親、生死の間の世界で語る自分と友人。記憶はつねに一次的な感覚と直結している。冷たさ、痛さ、重さ。事件のあとに日本に小舟で逃亡してきた金時鐘さんにとって、それが、父親が歌った〈クレメンタインの歌〉の声の記憶だったように。

●済州島
杉原達『越境する民 近代大阪の朝鮮人史』
ヤン ヨンヒ『スープとイデオロギー』
済州島、火山島
済州島四・三事件の慰霊碑と写真展
済州島の平和博物館

済州島四・三事件69周年追悼の集い〜講演とコンサートの夕べ
『済州島四・三事件 記憶と真実』、『悲劇の島チェジュ』
オ・ミヨル『チスル』、済州島四・三事件、金石範
文京洙『済州島四・三事件』
文京洙『新・韓国現代史』
金石範、金時鐘『なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか 済州島四・三事件の記憶と文学』
金石範講演会「文学の闘争/闘争の文学」
金石範『万徳幽霊奇譚・詐欺師』 済州島のフォークロア
金石範『新編「在日」の思想』
水野直樹・文京洙『在日朝鮮人 歴史と現在』
済州島四・三事件と江汀海軍基地問題 入門編
金時鐘『背中の地図』
金時鐘講演会「日本と朝鮮のはざまで」
金時鐘『朝鮮と日本に生きる』

金時鐘『境界の詩 猪飼野詩集/光州詩片』
細見和之『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』
『海鳴りの果てに~言葉・祈り・死者たち~』
『海鳴りのなかを~詩人・金時鐘の60年』
梁石日『魂の流れゆく果て』(屋台時代の金石範)
仲里効『悲しき亜言語帯』(金時鐘への言及)
林海象『大阪ラブ&ソウル』(済州島をルーツとする鶴橋の男の物語)
金賛汀『異邦人は君ヶ代丸に乗って』(済州島から大阪への流れ)
藤田綾子『大阪「鶴橋」物語』
鶴橋でホルモン(与太話)
三河島コリアンタウンの伽耶とママチキン
尹東柱『空と風と星と詩』(金時鐘による翻訳)
『越境広場』創刊0号(丸川哲史による済州島への旅)
徐京植、高橋哲哉、韓洪九『フクシマ以後の思想をもとめて』(済州島での対談)
新崎盛暉『沖縄現代史』、シンポジウム『アジアの中で沖縄現代史を問い直す』(沖縄と済州島)
宮里一夫『沖縄「韓国レポート」』(沖縄と済州島)
長島と祝島(2) 練塀の島、祝島(祝島と済州島)
野村進『コリアン世界の旅』(つげ義春『李さん一家』の妻は済州島出身との指摘)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(「Nostalgia for Che-ju Island」)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(「Nostalgia for Che-ju Island」)
吉増剛造「盲いた黄金の庭」、「まず、木浦Cineをみながら、韓の国とCheju-doのこと」
「岡谷神社学」の2冊
沖縄国際大学南島文化研究所編『韓国・済州島と沖縄』


マクイーン時田深山+木村由@月花舎

2024-08-15 08:15:34 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町の月花舎(2024/8/14)。

Miyama McQueen-Tokita マクイーン時田深山 (17-string koto)
Yu Kimura 木村由 (dance)

弦を縦に横に、ノイズにも低音にも意味がある十七絃ならではの表現。テーブルにのぼってのダンスは箏と心を通じ合わせるものだった。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●マクイーン時田深山
インプロヴァイザーの立脚地 vol.16 マクイーン時田深山(JazzTokyo)(2024年)
現代音楽レクチャーシリーズ最終回「今日の音楽 作曲家 山本和智 自作を語る」@浦安市文化会館(2023年)
『私の城』(2022年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2020年)
マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)
マクイーン時田深山@下北沢Apollo その2(2020年)
マクイーン時田深山@下北沢Apollo(2020年)
アンノウン・ミラーズ『Your Ten Is My Twelve』(-2020年)
『今・ここ・私。ドイツ×日本 2019/即興パフォーマンス in いずるば』(JazzTokyo)(2019年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)

●木村由
「水のかたち Praise of Shapelessness」@アトリエ第Q藝術(2024年)
長沢哲+木村由+中山晃子@アトリエ第Q藝術(2024年)
風連@音や金時(2023年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
Memorial Tetsu@いずるば(2022年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
秋分の午後@喫茶茶会記(2020年)
三浦一壮+丸田美紀+香村かをり+木村由@なってるハウス(2020年)
『ツ・ナ・ゲ・ル・ヒ・ト』@千歳烏山TUBO(2020年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
庄田次郎トリオ@東中野セロニアス(2018年)
宙響舞@楽道庵(2017年)
河合拓始+木村由@神保町試聴室(2016年)


Yutaka Takahashi+野津昌太郎@千駄木bar isshee

2024-08-12 10:24:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

千駄木のbar isshee(2024/8/9)。

Yutaka Takahashi (g)
Shotaro Nozu 野津昌太郎 (g)

Yutakaさん from NYと野津さんfrom阿佐ヶ谷。動の気合のYutakaさんはあれこれと強く仕掛ける。静の気合の野津さんは妙なことをずっと続けている。キャラ違いのふたりがとんでもなくおもしろいしキャラ変もあった。静かにやかましく盛り上がった。今後もなにかありそう、おそろしい予感。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Leica Elmarit 90mmF2.8 (M)

●野津昌太郎
野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive(2024年)
遠藤ふみ+野津昌太郎+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
野津昌太郎+塙正貴+甲斐正樹@池袋FlatFive(2023年)
野津昌太郎+北川秀生+定岡弘将@池袋FlatFive(2023年)


加藤崇之+神田綾子@東中野セロニアス

2024-08-12 10:14:13 | アヴァンギャルド・ジャズ

東中野のセロニアス(2024/8/4、マチネ)。

Takayuki Kato 加藤崇之 (g)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)

文字通り会話であり、ふたりとも相手の音を聴きつつ遊んでいることが伝わってくる。長い関係ならではか。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●加藤崇之
zekatsumaカルテット@新宿ピットイン(2023年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
松風鉱一@西荻窪clop clop(2021年)
エレクトリック渦@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
松風鉱一@本八幡cooljojo(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)
夢Duo年末スペシャル@なってるハウス(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
加藤崇之『森の声』(2019年)
加藤崇之+不破大輔+藤掛正隆+元晴@荻窪ルースターノースサイド(2019年)
夢Duo@本八幡cooljojo(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年その2)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン
(2018年その1)
夢Duo『蝉時雨 Chorus of cicadas』(2017-18年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
フェダイン『ファースト』『ジョイント』(JazzTokyo)(1990~1993年)
加藤崇之トリオ『ギター・ミュージック』の裏焼き(1989年)

●神田綾子
「水のかたち Praise of Shapelessness」@アトリエ第Q藝術(2024年)
moments - Mamiko Hosokawa photographed by m.yoshihisa@代々木上原hako gallery(2024年)
神田綾子+楠直孝+吉木稔@東中野セロニアス(2024年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2024年)
KARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)(2024年)
カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
北神田@渋谷Bar Subterraneans(2024年)
イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)


ザイ・クーニン 2024年の東京(JazzTokyo)

2024-08-06 16:39:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

#1317 ザイ・クーニン 2024年の東京 – JazzTokyo

2024年6月21日(金) アトリエ第Q藝術(成城学園前)
Zai Kuning (changgoh, dance)
Makoto Kawashima 川島誠 (alto saxophone)
Takashi Seo 瀬尾高志 (contrabass)

2024年7月10日(水) 公園通りクラシックス(渋谷)
Zai Kuning (changgoh, dance)
Otomo Yoshihide 大友良英 (guitar)
Ko Ishikawa 石川高 (笙)

2024年7月14日(日) 公園通りクラシックス(渋谷)
Zai Kuning (changgoh, dance)
Shunichiro Hisada 久田舜一郎 (小鼓, 声)
Takashi Seo 瀬尾高志 (contrabass)

●ザイ・クーニン
ザイ・クーニン+川島誠@横濱エアジン(JazzTokyo)(2023年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
ザイ・クーニン『オンバ・ヒタム』@オオタファインアーツ(2016年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)


インプロヴァイザーの立脚地 vol.22 徳永将豪(JazzTokyo)

2024-08-06 16:38:15 | アヴァンギャルド・ジャズ

インプロヴァイザーの立脚地 vol.22 徳永将豪 – JazzTokyo

●徳永将豪
北京と上海の即興音楽@水道橋Ftarri(2024年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
田上碧+徳永将豪+松本一哉@Ftarri (2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
高島正志+竹下勇馬+河野円+徳永将豪「Hubble Deep Fields」@Ftarri(2018年)
森重靖宗+徳永将豪@Ftarri(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+徳永将豪+増渕顕史+中村ゆい@Ftarri(2017年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ(2017年)
徳永将豪『Bwoouunn: Fleeting Excitement』(2016、17年)
徳永将豪+中村ゆい+浦裕幸@Ftarri
(2017年)