Sightsong

自縄自縛日記

GUZ サックスワークショップ@新宿ピットイン

2022-08-29 06:44:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

新宿ピットイン(2022/8/28)。

Koichi Matsukaze 松風鉱一 (as, ts, fl)
Genji Sawai 沢井原兒 (as, ss)
Kazutoki Umezu 梅津和時 (as, bcl)
Hiroshi Matsui 松井洋 (g)
Kurumi Shimizu 清水くるみ (p)
Koichi Yamazaki 山崎弘一 (b)
Tamaya Honda 本田珠也 (ds)

70年代後半~80年代前半に活動していたサックス・ワークショップが数年前に再結成された(1982年の演奏が『Sax Workshop』としてリリースされている)。メンバーはドラムスが宮坂高史から本田珠也に変更されたのみ。ライヴを観るのはこれがはじめてだ。

<Alone's Blues>(松風)でいきなりの清水くるみさんのドシャメシャ剛腕ピアノに仰天、<Images in Alone>(松風)は本田さんのブラシが嬉しい。<春2020>(松風)はフロント3人のもぞもぞした雰囲気からストレートな沢井さんのハリ、梅津さんの突き刺すような艶、そして松風さんのくすみと三者三様の音色。<下鴨>(沢井)での本田さんのバスドラとスティックのコンビネーションには魅せられる。<Western Picaro>は梅津さんらしい性急さの溢れる曲。

セカンドセット冒頭の<Step>(松風)では沢井さんのソロ終わりのリフを梅津さんが引き取って発展させたりして芸達者。<Waltz for Aketa>(松風)ではふたたび清水さんが主役を強奪し愉快。<Warm Pack>(松風)のイントロにおける山崎さんのベースが落ち着いていて気持ちいい。なにか1曲はさんで、アンコールは<Anti Bebop>(沢井)。松風さんのうねうねしたテナーソロもさすが。

ところで「GUZ」って何ですかと師匠に訊いてみたら、Genji-Umezu-Zekatsuma。

●松風鉱一
松風鉱一インタビュー(JazzTokyo)(2022年)
守屋純子+松風鉱一@Lindenbaum(2022年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
松風鉱一@西荻窪clop clop(2021年)
松風鉱一@本八幡cooljojo(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
宅Shoomy朱美+松風鉱一+藤ノ木みか@なってるハウス(2020年)
松風鉱一+上村勝正+石田幹雄@本八幡cooljojo(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)
夢Duo年末スペシャル@なってるハウス(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
平田王子+渋谷毅『Luz Do Sol*やさしい雨』(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年その2)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年その1)
松風M.A.S.H. その3@なってるハウス(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
板谷博ギルティ・フィジック(1990、95年)
松風鉱一『Good Nature』(1981年)
松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』(1978年)
『生活向上委員会ライブ・イン・益田』(1976年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』 
反対側の新宿ピットイン
くにおんジャズ、鳥飼否宇『密林』

●梅津和時
梅津和時+香村かをり@白楽Bitches Brew(2020年)
リューダス・モツクーナス+大友良英+梅津和時@白楽Bitches Brew(JazzTokyo)(2019年)
リューダス・モツクーナス『In Residency at Bitches Brew』(JazzTokyo)(2018年)
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)
マイケル・ヘラー『Loft Jazz: Improvising New York in the 1970s』(2017年)
生活向上委員会2016+ドン・モイエ@座・高円寺2(2016年)
くにおんジャズ(2008年)
『鬼太郎が見た玉砕』(2007年)
金石出『East Wind』、『Final Say』(1993、1997年)
向島ゆり子『Right Here!!』(1995-96年)
梅津和時+トム・コラ『Abandon』(1987年)
梅津和時『竹の村』(1980年)


『オフショア』第一号

2022-08-27 10:46:14 | 思想・文学

『オフショア』という「アジアを読む文芸誌」がとてもいい。

dj sniffさんのインタビューも興味深いし、なんといっても宮里千里さんのエッセイ「BALI~八重山~奄美 アッチャーアッチャー」。沖縄や奄美の唄者たちがバリのガムランと共演したときのことを読むと、傑出した音楽家は全感覚を総動員して異文化との出会いを形にしていることが実感できる。かんたんに「コラボレーション」なんて言ってはいけないのだ。

宮里さんは久高島の祭祀イザイホーや奄美のストリートシンガー里国隆さんの音を録音した人で、いまは那覇の栄町市場で小さな古書店をやっている。2回足を運んだが不在で、娘さんの綾羽さんとはいいお話ができた(調べていることがあると言うと、沖縄民謡の生き字引ビセカツさんにつないでくれた)。綾羽さんの著書『本日の栄町市場と、旅する小書店』はいつ読んでもたのしい。また行きたいがなかなか行けない。

●参照
宮里綾羽『本日の栄町市場と、旅する小書店』
宮里千里『琉球弧の祭祀―久高島イザイホー』
里国隆のドキュメンタリー『黒声の記憶』
里国隆のドキュメンタリー『白い大道』
1985年の里国隆の映像
『1975年8月15日 熱狂の日比谷野音』


李禹煥展@国立新美術館

2022-08-21 14:21:33 | アート・映画

国立新美術館では待望の李禹煥回顧展も。

なぜこんなに惹かれるのだろうと考えても明確な答えは出ない。強い意志で余白や空間を維持することが、沈黙や佇まいを関係性の一部とするアジア社会に共通するからかもしれない。あるいは、速度を作品に取り込まないからかもしれない。そしてこのふたつは同じことかもしれない。

●李禹煥
エヴァン・パーカー『Electroacoustic Quartet / Concert in Iwaki』
『1968年 激動の時代の芸術』@千葉市立美術館
広島市現代美術館の「日本の70年代」展
北海道版画協会「版・継承と刷新」、杉山留美子
田村彰英、李禹煥、『哲学者クロサキの写真論』 バウハウスからバスハウスへ


ルートヴィヒ美術館展@国立新美術館

2022-08-21 12:28:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

国立新美術館でルートヴィヒ美術館展。ここのコレクションは好きで、1995年に東武美術館(もう無い)、2010年にそごう美術館でコレクション展を観て、3年前にはケルンの本館も訪れた。

そんなわけでパウル・クレーやルーチョ・フォンタナの作品に再会して嬉しかったし、マックス・ベックマンの暗い湖の絵は「退廃芸術」認定されたという文脈よりもロマン主義的なものとして観るほうがおもしろいなと思ったし、もちろんヨーゼフ・ボイスにはいつも心動かされるし、行ってよかった。アウグスト・ザンダーによる人間のアーカイヴ写真はまったく古くなっていない(ベッヒャー派に影響を与えたということもよくわかる)。

けれども不満はあった。マックス・エルンストのフロッタージュ作品は含まれておらず、ロシア・アヴァンギャルドもいまひとつ(マレーヴィチやロトチェンコは好きなのだけれど)。95年の展覧会で驚愕したパーヴェル・フィローノフの作品はひとつもない。ジャズ・ドラマーでもあったA・R・ペンクもない。ミヒャエル・エンデの父エドガー・エンデも持ってきてほしい。うわなんだこれはというインパクトがないと美術展の意味がない。

●ルートヴィヒ美術館
ケルンのルートヴィヒ美術館とヴァルラーフ・リヒャルツ美術館(2019年)
2010年と1995年のルートヴィヒ美術館所蔵品展


謝明諺へのインタビュー(Taiwan Beats)

2022-08-21 11:59:54 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウェブマガジン『Taiwan Beats』に、台湾のサックス奏者・謝明諺(シェ・ミンイェン)へのインタビュー記事を掲載しました。来し方行く末、日本文化から受けた影響(サザンオールスターズ!)、台湾で訪れるべきスポット。ご一読ください。

>> サックス奏者謝明諺(シェ・ミンイェン)インタビュー - Taiwan Beats

●謝明諺
『爵士詩靈魂夜 A Soulful Night of Jazz Poetry』(JazzTokyo)(2021年)
陳穎達『離峰時刻 Off Peak Hours』(JazzTokyo)(2019年)
謝明諺+レオナ+松本ちはや@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
陳穎達カルテットの録音@台北(2019年)
東京中央線 feat. 謝明諺@新宿ピットイン(2018年)
謝明諺+大上流一+岡川怜央@Ftarri
(2018年)
謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)(2017年)
マイケル・サイモン『Asian Connection』(2017年)


神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ

2022-08-17 07:34:41 | アヴァンギャルド・ジャズ

大泉学園のインエフ(2022/8/12)。ことし1月以来の再演。

Ayako Kanda 神田綾子 (vo)
Kaori Osawa 大澤香織 (p)
Toru Nishijima 西嶋徹 (b)

期待してはいたけれど、冒頭の大沢香織オリジナルでのピアノの踏み込みに嬉しい驚きを覚える。西嶋さんは淡々と受け止めている。ヘイデン曲のあとトリオとなり、<My One and Only Love>からのスタンダード世界。<How Deep is the Ocean>では神田さんのヴォイスに呼応してベースとピアノがそれぞれ機敏に、繊細に入る。ヴォイスひとりでの展開を経て即興へ、このあたりの強靭さはさすが。

セカンドセットは再びピアノ・ベースデュオ、モンクの<Bemsha Swing>から始まる。あくまでも大澤さんのペースであり、モンク曲に支配されていない。トリオとなり<Come Rain or Come Shine>、そこからピアノとベースとが変ビートで遊び、そのまま<Bibbidi-Bobbidi-Boo>、誰が主導しているのかおもしろい。西嶋さんのベースが引っ張るようにして神田さんのヴォイスが重なり、<Afro Blue>的な展開から<Summertime>。

Fuji X-E2, 7 Artisans 12mmF2.8

●大沢香織
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)

●神田綾子
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)

●西嶋徹
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
喜多直毅+照内央晴+西嶋徹@成城Cafe Beulmans(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
北田学+西嶋徹+神田綾子@渋谷Bar subterraneans(2021年)
喜多直毅+元井美智子+西嶋徹@本八幡cooljojo(2020年)
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)


忍澤勉『終わりなきタルコフスキー』、アンドレイ・タルコフスキー『映像のポエジア』

2022-08-14 15:57:47 | アート・映画

忍澤勉『終わりなきタルコフスキー』(寿郎社、2022年)が驚くほど実証的でおもしろい。とくに『ソラリス』や『ノスタルジア』において、最後に主人公はどこに辿り着いたのだろうかということが、感覚的な衝撃とは対照的に不明確で気になっていた。つまりクリスは惑星ソラリスから地球に戻らずソラリスの一部とさえ化しているのだし、ゴルチャコフもロシアには戻らず死に向かう。この「故郷に戻らない」ということによって、胸が張り裂けそうなほどの哀切な感情を掻き立てられたのだった。

さらに、未読のままだった『映像のポエジア』が文庫で再刊された(ちくま学芸文庫、原著1988年)。芸術家は自分自身の内的なイメージを提示すべきだということ、それもタルコフスキーの映画に対してあれはなんだったのだろうとずっと考えたあとであれば納得できる。また、『ソラリス』原作を書いたスタニスワフ・レムは未知から人間が得るもの、タルコフスキーは内的世界との往還を大事にしていたと見立てるなら、ふたりの対立もまた不可避であっただろうとも思える。

●参照
マルク・ペストラク『ピルクスの審問』、スタニスワフ・レム『宇宙飛行士ピルクス物語』


齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』

2022-08-12 08:53:39 | アヴァンギャルド・ジャズ

2019年に亡くなった音楽家・齋藤徹さんの評伝『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』(カンパニー社)を上梓しました。表紙には小林裕児さんの「トラとすれちがう奇術師」、裏表紙にはザイ・クーニンさんの「Mist in the true path」。

齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』‐カンパニー社 (companysha.com)

齊藤聡著「齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体」刊行 – JazzTokyo

齊藤聡 / 齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体(BOOK) - p.minor|CD・レコード・本のオンラインショップ (p-minor.com)

齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体 | 齊藤聡 |本 | 通販 | Amazon

書籍 齊藤 聡 (著書) / 齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体 (catfish-records.jp)

齊藤聡 / 齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体 (Book) Record Shop "Reconquista"

●齋藤徹
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』(JazzTokyo)(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
ミシェル・ドネダ+フレデリック・ブロンディ+齋藤徹『Spring Road 16』(JazzTokyo)(2016年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 


代島治彦『きみが死んだあとで』

2022-08-12 08:46:46 | 政治

代島治彦さんの三里塚二部作に続く『きみが死んだあとで』(2021年)、見逃していたがアマプラにあった。

 

1967年、佐藤首相の南ベトナム訪問を阻止しようとして学生たちが機動隊と衝突し、山﨑博昭という18歳の若者が殺された。言うまでもなく日本の対米従属、とくにベトナム戦争への介入に対する異議申し立てだった。

数多くの証言者たちのひとりとして、死者と高校の同級生だった詩人の佐々木幹郎さんが登場する。理知的に話していたが、自分自身がヘルメットの上に置いた両手を機動隊の棒で殴られ潰されたときの体験を語る段になって、突然目がらんらんとして恍惚の表情、「山﨑、おまえもあのとき、死んでなるものかという気持ちだったはずだ」と生への欲望を漲らせる。驚愕した、なんという映像を撮ったのか。

そして駿台予備校講師の山本義隆さん。かれは東大全共闘議長であったために逮捕されて大学を追われた。僕は高校三年生のとき、福岡まで出て行って物理の講義を受けた。あまりにもおもしろく、また科学史についての余談も興味深く、もう数十年前のことなのに忘れられない。あのときのにやりとした表情も変わっておらず嬉しくなってしまう。映画では演説をする当時のフィルムを山本さん自身に見せるという場面があって、これにも驚いた。すごい映画だ。『磁力と重力の発見』も読まないとな。

●代島治彦
代島治彦『三里塚のイカロス』(2017年)
大津幸四郎・代島治彦『三里塚に生きる』(2014年)

●山本義隆
山本義隆『近代日本一五〇年 ― 科学技術総力戦体制の破綻』
山本義隆『私の1960年代』
山本義隆『原子・原子核・原子力』
山本義隆『福島の原発事故をめぐって』
山本義隆『熱学思想の史的展開 1』
山本義隆『熱学思想の史的展開 2』
山本義隆『熱学思想の史的展開 3』
山本義隆『知性の叛乱』


ワールド・ジャズ・ミュージアム21でのサックス奏者たちの写真展

2022-08-07 22:45:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

伊香保のワールド・ジャズ・ミュージアム21に足を運んだ。遠い遠いと思っていたけれど、バスタ新宿から高速バスに乗ったらぼんやりしているうちに着いてしまう。

目当てはサックス奏者たちの写真展で、僕が高木元輝さんを2000年に撮った写真群も展示していただいている(不破大輔さん、大沼志朗さんとのトリオ)。あのときの記憶がフィルムを介して何度も浮上してきて、先日出た本でも写真展でも観ることができるのは不思議。高木さんの写真でいえば、ミルフォード・グレイヴス来日時の貴重な写真(桑原敏郎さん)、猛烈に吹いているのに静かな雰囲気を身にまとう写真(松本晃弘さん)。松本さん、郷里の隣町のご出身ではないですか。

それから阿部薫さんを撮った南達雄さんの一連の作品がみごと。真っ暗でISO1600まで増感しても限界があり、阿部さんの動きとシンクロするように撮ったとのこと。これは写真集として観たい。

館長の菅原光博さんとNYやライカの話なんかで盛り上がり、帰りに近くの巨大な台湾のお寺・法水寺を案内してくださった。菅原さんのポストカードに署名を頂戴したりして。

Leica M8, Summicron 50mmF2.0

高木元輝、2020年4月22日(渋谷7th Floor)

桑原敏郎さん

松本晃弘さん

南達雄さん

菅原館長

菅原さんのソニー・ロリンズの写真に署名をいただいた

●高木元輝
『アート・クロッシング第3号: 特集:高木元輝フリー・ジャズサックスのパイオニア』(2022年)
高木元輝の最後の歌(2000年)
2000年4月21日、高木元輝+不破大輔+小山彰太(2000年)
高木元輝『Live at Little John, Yokohama 1999』(JazzTokyo)(1999年)
高木元輝『不屈の民』(1996年)
小杉武久+高木元輝『薫的遊無有』(JazzTokyo)(1985年)
1984年12月8日、高木元輝+ダニー・デイヴィス+大沼志朗(1984年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(1976年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『新海』、高木元輝+加古隆『パリ日本館コンサート』(1976年、74年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(1971年、75年)
富樫雅彦『Speed and Space』(1969年)

●阿部薫
『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』(2020年)
1977年の阿部薫
(1977年)
阿部薫+山崎弘『Jazz Bed』(1971年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
のっぽのグーニー+竹下勇馬、阿部薫没有未来@大崎l-e(2019年)
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)


カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)

2022-08-07 08:11:29 | アヴァンギャルド・ジャズ

落合Soup(2022/7/17)。『JazzTokyo』に寄稿した。

>> #1225 カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径 – JazzTokyo

Carl Stone (PC)
Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Kei Kobayashi 小林径 (DJ)

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF35mmF1.4, XF60mmF2.4

●カール・ストーン
Signals Down@落合soup(2019年)

●吉田達也
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
吉田達也+照内央晴@公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun(2020年)
Signals Down@落合soup(2019年)
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash(2017年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(1994年)

●神田綾子
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)


ショーン・ロヴァート『Microcosms』(JazzTokyo)

2022-08-07 08:07:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

『JazzTokyo』に寄稿した。

>> #2192 『ショーン・ロヴァート/Microcosms』 – JazzTokyo

Shawn Lovato (b/composition)
Patti Kilroy (vln)
Michaël Attias (as)
Hannis Brown (g)
Santiago Leibson (p)
Vinnie Sperrazza (ds)
Colin Hinton (perc)

●ショーン・ロヴァート
蓮見令麻+ショーン・ロヴァート+コリン・ヒントン『Live at Scholes Street Studio』(JazzTokyo)(2021年)


カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ『Sketches』(JazzTokyo)

2022-08-07 08:02:52 | アヴァンギャルド・ジャズ

『JazzTokyo』に寄稿した。

>> #2193 『カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ/Sketches』 – JazzTokyo

Karl Berger (p, vib)
Max Johnson (b)
Billy Mintz (ds)

●カール・ベルガー
イーヴォ・ペレルマン+カール・ベルガー『Reverie』(2014年)
カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『Crystal Fire』(1991年)
映像『Woodstock Jazz Festival '81』(1981年)
『Marzette Watts』(1966年)
スティーヴ・レイシー『free for a minute (1965-1972)』(1965-72年)

●マックス・ジョンソン
サイモン・ナバトフ+マックス・ジョンソン+マイケル・サリン『Free Reservoir』(2016年)
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)
(2015、16年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
マックス・ジョンソン『In the West』(JazzTokyo)(2014年)
マックス・ジョンソン『Something Familier』(2014年)


古池寿浩+矢部優子+増渕顕史@水道橋Ftarri

2022-08-01 07:13:39 | アヴァンギャルド・ジャズ

 水道橋のFtarri(2022/7/31)。

Toshihiro Koike 古池寿浩 (tb)
Yuko Yabe 矢部優子 (p)
Takashi Masubuchi 増渕顕史 (g)

敢えてチャネルを切り替えることによって世界に入ることの多い矢部さんだが、この日は、なにか他者の力に身を委ねることで演奏を開始した。手の甲や腕を慣性にまかせて鍵盤から音を出し、やがて、世界の中で目を覚ます。

つねに雲のようなありようのトロンボーンは、あるときは底流、あるときは場を上から覆い、柔らかくサウンドを制御しているのが愉快。

セカンドセットでは矢部さんはピアノと床を足で擦り、ドアのようにノックし、最初からその世界の小人としてふるまった。

増渕さんは場に星と菱を撒いている。だが超然とした人ではなく、ときに古池さんの音でふにゃりと撒き方を変えたりして、これもまた愉快。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF60mmF2.4

●古池寿浩
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
ふいご(2008年)

●矢部優子
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
Dance x Music Session Vol. 01(2021年)
穢れ(JazzTokyo)(2020年)
ヒゴヒロシ+矢部優子、プチマノカリス/山我静+鈴木ちほ+池田陽子@なってるハウス(2019年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)

●増渕顕史
広瀬淳二+あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2022年)
森下周央彌+竹下勇馬+増渕顕史@Ftarri(2021年)
杉本拓+増渕顕史@東北沢OTOOTO(2020年)
池田陽子、増渕顕史、野川菜つみ、田上碧、メーガン・アリス・クルーン@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+増渕顕史@Permian(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+徳永将豪+増渕顕史+中村ゆい@Ftarri(2017年)
杉本拓+増渕顕史@東北沢OTOOTO(2017年)
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)