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Sightsong

自縄自縛日記

クリスチャン・マクブライド『New Jawn』

2018-11-01 23:32:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

クリスチャン・マクブライド『New Jawn』(Mack Avenue、2017年)を聴く。

Christian McBride (b)
Josh Evans (tp)
Marcus Strickland (ts, bcl)
Nasheet Waits (sd)

やはりハード・バップ万歳のような熱いアンサンブルサウンド。後ろ向きということではない。フォーマットがそれであっても、常に新しいエネルギーが補充され放出されている。大御所マクブライドにはもう難しいのかもしれないけれど、ジョシュ・エヴァンスらが常に探索し繰り広げているものだ。

そうなると各プレイヤーの個性発散による貢献がどうかということになる。ナシート・ウェイツは硬くて堅実。マーカス・ストリックランドは朴念仁のごときであり、彼中心のサウンドはあまり聴きたくはないのだが、アンサンブルとなるとその筋の通った無愛想な感じがバンドサウンドに明らかに貢献している。

ジョシュ・エヴァンスを聴くと、熱さと親密さを隠さずトランペットの管を強調している。ぶりぶりと楽器が鳴らされていて気持ちが良い。

そしてマクブライドは何があろうと半分ドライでサウンドを最初から最後までコントロールしている。

●クリスチャン・マクブライド
クリスチャン・マクブライド@Cotton Club(2018年)
アレックス・ギブニー『ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』(2014年)
オリン・エヴァンス『The Evolution of Oneself』(2014年)
デューク・エリントンとテリ・リン・キャリントンの『Money Jungle』(1962、2013年)
パット・メセニーの映像『at Marciac Festival』(2003年)
ジョー・ヘンダーソン『Lush Life』、「A列車で行こう」、クラウド・ナイン(1991年)

●ジョシュ・エヴァンス
クリスチャン・マクブライド@Cotton Club(2018年)
ルイ・ヘイズ『Serenade for Horace』(-2017年)
ジョシュ・エヴァンスへのインタヴュー(2015年)
マイク・ディルーボ@Smalls(2015年)
ジョシュ・エヴァンス@Smalls (2015年)
ジョシュ・エヴァンス『Hope and Despair』(2014年)
フランク・レイシー@Smalls(2014年)
フランク・レイシー『Live at Smalls』(2012年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)
ラルフ・ピーターソン『Outer Reaches』(2010年)

●マーカス・ストリックランド
クリスチャン・マクブライド@Cotton Club(2018年)
マーカス・ストリックランド『Nihil Novi』(2016年)

●ナシート・ウェイツ
クリスチャン・マクブライド@Cotton Club(2018年)
アーチー・シェップ『Tribute to John Coltrane』(2017年)
カート・ローゼンウィンケル@Village Vanguard(2015年)
デイヴィッド・マレイ feat. ソール・ウィリアムズ『Blues for Memo』(2015年)
トニー・マラビー『Incantations』(2015年)
デイヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド featuring メイシー・グレイ@ブルーノート東京(2013年)
タールベイビー『Ballad of Sam Langford』(2013年)
ローガン・リチャードソン『Shift』(2013年)
トニー・マラビー『Adobe』、『Somos Agua』(2003、2013年)
デイヴィッド・マレイ『Be My Monster Love』、『Rendezvous Suite』(2009、2012年)
トニー・マラビー『Paloma Recio』(2008年)
ローガン・リチャードソン『Cerebral Flow』(2006年)


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