素材が若者の軽そうにも見える恋愛ものが冒頭から描かれているので、我らオジサン族には少々きついものがあるのかな、と思っていたらあっという間に読んでしまった。
この小説は全体の2/3辺りまで読みやすい調子で描かれているのでそれほど神経を使わないで読み進むことができるが、犯人が捕まってからの1/3に、驚くべきどんでん返しが待っていた。これはミステリー上でも珍しい構成で、云十年ミステリーを読んでいる僕も本当にほくそ笑んでしまうぐらい嬉しい仕上がりだ。(ただ同時期に犯罪を企む人間が複数いる偶然というのはどうなのかなとも思うが、、)
しかも、作者の前向きな主題までがしっかりと組み立てられ、ラスト、本を畳むときもかすかな勇気がわいてくる。いい小説だ。これだから本は読んでみないと分からないですね。昨年の本格ミステリーのベストテンに堂々とランクインしているだけのことはあります。
この小説は全体の2/3辺りまで読みやすい調子で描かれているのでそれほど神経を使わないで読み進むことができるが、犯人が捕まってからの1/3に、驚くべきどんでん返しが待っていた。これはミステリー上でも珍しい構成で、云十年ミステリーを読んでいる僕も本当にほくそ笑んでしまうぐらい嬉しい仕上がりだ。(ただ同時期に犯罪を企む人間が複数いる偶然というのはどうなのかなとも思うが、、)
しかも、作者の前向きな主題までがしっかりと組み立てられ、ラスト、本を畳むときもかすかな勇気がわいてくる。いい小説だ。これだから本は読んでみないと分からないですね。昨年の本格ミステリーのベストテンに堂々とランクインしているだけのことはあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます