題名からは想像出来ないシリアスドラマです。最近あまりまともな(?)演劇を見ていないので意外と新鮮だった。脚本がよくできていて、だんだんと真相に迫ってゆく展開が秀逸で、テンポもよく楽しめる劇となっている。
ある新聞社の日常を描いているのだが、社員それぞれが個性あふれていて、一人一人の書き込みが十分で彼らの社会人としての生き方、すなわち光と影が投影される。面白い。
最後になって真相が告げられ、そしてみんなまた新たな日常に戻ってゆく、その収束方法も見事。重厚な演劇を呈していた。今年の拾い物だ。
これだから演劇は見てみないと分からないね。でもこの題名「寿司」って、新聞記事に至る過程、つまり寿司ネタのことなのかな?深過ぎてしばらく分からんかったよ。
秀作です。
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