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芝居処味一番 第9回公演「寿司」(作・演出 南勇樹)(於・in→dependent theatre 1st) 85点

2015-10-24 21:40:57 | 演劇遍歴

題名からは想像出来ないシリアスドラマです。最近あまりまともな(?)演劇を見ていないので意外と新鮮だった。脚本がよくできていて、だんだんと真相に迫ってゆく展開が秀逸で、テンポもよく楽しめる劇となっている。

ある新聞社の日常を描いているのだが、社員それぞれが個性あふれていて、一人一人の書き込みが十分で彼らの社会人としての生き方、すなわち光と影が投影される。面白い。

最後になって真相が告げられ、そしてみんなまた新たな日常に戻ってゆく、その収束方法も見事。重厚な演劇を呈していた。今年の拾い物だ。

これだから演劇は見てみないと分からないね。でもこの題名「寿司」って、新聞記事に至る過程、つまり寿司ネタのことなのかな?深過ぎてしばらく分からんかったよ。

秀作です。


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