前回がものすごい盛り上がりを見せた「悪い芝居」の新作。期待は高まる。舞台も同じヘップ。
でもだいぶ違うんだよね。何かってはっきり言えないけど、僕自身「悪い芝居」の初期の芝居はどうもとっつき悪く、しばらく見ていない時もあった。ここ4,5作はとても感心して、安心して芝居を見ていられる。たまたま僕の感性に合っていたためかもしれないが、、。
そして、本作。最初、どうも何かなじめない。愛の概念をあらゆる角度から照射しているのだが、どうもまどろっこい。観念的な思いを現代の風俗に照らし合わせて面白くはしているが、どうもまどろっこしい。
そんなに若い人は愛を求めているのか、そのあたりの現状が僕にはわからないが、「愛は人間の抱える幻想なんだ」という概念を持っている人は少ないのだろうか、、。
そう、この舞台は2時間20分、全員が愛を求めてさ迷い歩く。疾走する。そして歌う。最後は例の通り、観客全員が立ち上がりそこはロックホールと化している。でも同じ風景だけれど、前回の方が、断然、僕自身が酔いしれていた。
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