久しぶりのウイングフィールド。毎週来てた時もあったほど、あの時はよく見てたなあ。あのコロナの影響で足が遠のいたけど、やはりいい劇場だ。手作りの演劇がどんな形にも応用し、料理できる。今回も、舞台を観客エリアまで広げ、俳優が何回も通路を通る面白い試みをしている。
さて、俳優はまるで大学生と思えるようなヤングたち。でもセリフはしっかり言えてるし、発声も豊か。いい劇団である。話は少々難解そうな仕組みを取っているので、入りづらい所もあるが、そのうちこれは演劇の「8・1/2」(フェリーニの永遠の名作映画)であることに気づく。(作者が気付いているかどうかは別として)
すなわち創作に関する演劇論である。フィクションを生み出すエネルギー、創作することの苦しみ、喜び、そのようなものを若者の映画創作を通して、描いているのだろうと私は採った。随分と大人の演劇なのである。
才能のある劇団だから、これからも秀作を出してくれるだろう。この演劇が1000円で見られるなんて、吾輩は幸せであります。
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