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浪花グランドロマン「親愛なる凸と凹へ」(作.演出 細原愛美)(於・シアトリカル應典院) 75点

2015-04-26 21:28:40 | 演劇遍歴

なかなか女性っぽい眼で眺めた人生詩である。郵便屋さんがいいね。これが最後までこの作品をなびいている。

夢とは何か。この現実は夢ではないのか。そんな感覚をあらゆるセリフから考えてしまう。アリスあり、浦島太郎あり、白雪姫あり、それらは少女っぽく恥ずかしげではあるが、見事に展開してゆく。そこにはすがすがしい青春の息吹と苦しさが蔓延している。

ちょっとこなれていない気もしたが、これが初演出らしく十分の力量は感じられた。何より演技者の初演出者細原愛美へのエールがかなり感じられた。演劇って演劇を作ることにより人間関係をよくしちゃうんだね。素晴らしい、、。

ラスト、郵便屋さんへの愛の告白がなんとも美しい。感動する。いい演劇を見た。


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