なかなか女性っぽい眼で眺めた人生詩である。郵便屋さんがいいね。これが最後までこの作品をなびいている。
夢とは何か。この現実は夢ではないのか。そんな感覚をあらゆるセリフから考えてしまう。アリスあり、浦島太郎あり、白雪姫あり、それらは少女っぽく恥ずかしげではあるが、見事に展開してゆく。そこにはすがすがしい青春の息吹と苦しさが蔓延している。
ちょっとこなれていない気もしたが、これが初演出らしく十分の力量は感じられた。何より演技者の初演出者細原愛美へのエールがかなり感じられた。演劇って演劇を作ることにより人間関係をよくしちゃうんだね。素晴らしい、、。
ラスト、郵便屋さんへの愛の告白がなんとも美しい。感動する。いい演劇を見た。
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