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刀と傘 (明治京洛推理帖)(2018 東京創元社)(伊吹 亜門 著) 85点

2020-07-14 17:50:00 | 読書遍歴

維新以降のまだ動乱期という設定が時代的に新鮮で素晴らしい。短編5編であるがすべて連結しており、最後まで見事。決してこのシリーズは当たり前だがない。それほど凝縮したミステリーです。

歴史が好きな吾輩としてもこの時代の臭いを嗅ぐのにも適しているし、何より復習になります。作品的には秀作の誉れ高い「監獄舎の殺人」の抜き出た書きぶりには唖然としてしまうぐらい慄いた。

まだ作者20代の若者、言葉遣いといい、歴史を十分勉強されていると見た。久々の逸材登場。


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