いわゆる現代に急に舞い込んできたウエスタン映画ですなあ。舞台は中国動乱期。主演は名優を集め、脚本はそこそこ面白い。特に最初の列車強盗シーンは秀逸。
でもね、何か僕が年齢を取っているせいか、ワクワクしないんです。いわゆる「7人の侍」じゃない「荒野の用心棒」的な娯楽作品に徹していて、面白きゃそれでいいんだろうけど、ノらないんですよ。何かな。
チアン・ウエンはカッコイイです。チョウ・ユンファも余裕たっぷり。うまいです。熟練の味です。カリーナ・ラウも手慣れた演技。(途中で亡くなってしまい出番が少ないのが寂しい。)グオ・ヨウもさすがうまい。演技力が一番発揮されている。
でもねえ、それだけなんですなあ。楽しめない何かがあります。その何かが分からないんだなあ。恐らく僕の今の心境とフィットしていないだけなのかもしれないが、自分の中で盛り上がらない。
無理やりそれを考えたら、やはりこの映画に現代的意味合いが薄れているからでしょうか。あの、チョウ・ユンファの替え玉君も、これっというほどの見せ場もないまま、何と打ち首にされる始末。わわわ~~。楽しい思いも一瞬凄惨。
そしてあれほど絆が強かった盗賊どもが何と何の気持も残さずただ即、解散。観客の気持ちを絶っている。これは同志の話じゃなかったのか!
考えたらこの映画はただのマカロニウエスタンで、面白きゃいい、という映画なのかもしれませんね。気楽に楽しめよ、とね。
でも僕はあまり面白くなかったよ。女も少ないし、チアン・ウエンの映画にしては心の入り込み方が少なすぎる。でもどうでもいいことか。娯楽作品であることは間違いないが、だったらちょっと長いかなあ、、。
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