旗揚げ公演でしょうか、なのでこういう公演は私は見に行くことにしている。映画と同じく処女作にはその作家の想いが詰められているからだ。
さて、この公演、冒頭からがなぜか取っつきにくく、一部の俳優たちのセリフ発声も気になったこともあり、僕はちょっと気がそれてしまう。
でも、ポエムを意識しているんだろう、柔らかな美しい世界を追う心情などがそのうち見え始め、気持ちが180度変化していることに気づく。なかなか意欲的な舞台ではあります。
でも作者の意図が観客にそれほど伝わらないのはなぜかなあと考える。意欲的で面白いんだけれど、かなり言いたいことを出し過ぎて、収束していない感があります。茫洋としたものが全体をとらえて、芯が見えないというか、観客は取り残されたまま演劇が終わったような感覚でした。
若い人たちにはそれなりに訴えるものもあったのでしょうが、、。
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