演劇の接点となればやはり大学演劇が一番多いのではないだろうか。若き彼らの演劇を見よう。何かが生まれるはずだ。
まず劇情ロマンス『プリンと練乳と生クリ-ムと』3人の女性によるギャグ劇だ。こういうのは一番難しいと思う。作るのは簡単そうでいてムズイし、俳優にコメディアンの資質が必要であり、何といっても観客からを笑いを取らなければならない。これは脚本家、俳優にとって実はかなりの難問なのである。
3人、頑張っているんではあるが、それほど笑えない。俳優に観客なんか何よ、と思わせる度胸が必要だし、ホンに笑いのセンスも必須である。まだまだ勉強してください。70点。
次は劇燐「花に荒らし」『あさきゆめみしワンダーランド』
これは男女のカップル。演劇はしたいが、何をやりたいかというのはそれほどでもなかったという、正直者である。でも全編、アドリブで構成しているのではないか、と思わせるほどこの二人、度胸がある。大したことはしていないのだが、余裕があるので会話が面白い。かなりの才能があると見た。将来が楽しみだ。80点。
元気の極み 『せかいのはじめ』
今回の極みはこれでしょう。女性の一人芝居。宇宙の始まりから、体内への始まりへとつなぎ、「私とは何か?」と本質的な難問に臨む。この問いは古今東西、哲学者たちが常に我に問って来た基本的命題であります。スゴイです。感心! 85点。
人生よくばりバリューセット『かえりの時間』
題材は面白いんだけど、あのラスト近くのリフレインがそれほど期待したほどの効果を見せてはいない。映画では角度を変えたりしてうまくいくんだけど、舞台では難しいですね。話もアッと驚くがそれほどでもない。資質は認める。勉強次第。75点。
でもみんな若い。全体にもっと荒々しくてもいいかなと思った。才能は感じる。
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