年末はダニエルを見て年を越すのが年課(?)となっている。
出し物は青春時代をゆうに超えたもはや決して若くとは言えない男たちの他愛ないドラマであります。でもふと気づくと過酷でどこに行きようもない青年たちがそこにいる。家族を持っている人もいる。でも現実はみんな厳しい。
そんな中、ある青年のアパートに4人が集まる。昔懐かしのテントが広げられていて、みんなその中に入り青春を思い起こす。戻れない日々。前に行くしかない日常。それでもかろうじて生きていこうとするその青年たちの生き様が見事僕らに投影する。
そうなんだ、青春という表現を使っていいのかどうか分かりませんが、みんな年を取ってどんどん背荷物も重くなってくる。けれどどこかに歩み出さなければならないのだ。そして心はどこかみんな,あのひと時に戻る。それを人は青春とか呼ぶ。
ダニエルの舞台はいつもそんなことをほんのり考えさせてくれる。いい演劇だった。
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