これは凄い劇でしたぞ。最初時代を感じさせる「もののふ言葉」で入りづらい面があるが、慣れてくるとそれが快感になる。美しい日本本来の言葉をジーンと感じている。
通常の時代劇ではなく、何かしら能にも通じているような芸術性がかなり高いように思えた。驚きました。こんな芝居をする劇団は関西ではないと思います。それだけ、東京での小劇場の密度の高さを窺うに十分な秀作でもあった。
だいたい、僕はしょっちゅうシアトリカルに来てるけど、ご本尊を拝んだのは初めてではないかなあ。それほど寺の住職の方もこの劇の内容を理解していたということなのだろう。素晴らしいことだと思う。
4人出演だが、一人もセリフのとちりは見られず、というより抑揚たっぷりのセリフ回しで、そこらの劇団とは一つ抜けている感じ。何から何まで一流です。時間があればもう一回見たいものだ。
話しは意外とミスリーっぽく作ってあり、娯楽性に富むのだが、そこはどっこい、高尚な人間劇と化している。この辺りがこの劇団の傑出した才能なんだろうなあ、、。
これだけの舞台を大阪で見られることの至福を感じ、出来たらまた来てほしいと思うのは僕だけではないだろう。いい時間だった、、。
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