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ソロモンの犬(2007)(道尾秀介/著 文芸春秋) 80点

2008-10-04 10:00:10 | 読書遍歴
道尾の青春ミステリーものでも、じっくり読ませる。ミステリーでなくてもこの透明感は海の見える街が舞台なだけに爽やかな風を感じる。全体の若者の得体の知れない何気ない哀しみが薄っすらと覆っており秀逸だ。この辺りが道尾の魅力なんだろう。

冒頭の喫茶店の描写が中盤になってあっと言わせる辺り、しびれました。こういうのがうまいね。新しい才能です。ガンガン読みたくなる気持ちが分かるでしょう、、。

ミステリー自体は犬の生態が基盤になっているので犬を飼っていない僕にはちんぷんかんぷんだが、そうでない人はとても納得の行く推理となるのでしょう。あっと驚くどんでん返しも素敵でした。早く新作出ないかなあ、、。

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