セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

ジャンパー (2008/米)(ダグ・リーマン) 55点

2008-05-14 13:03:37 | 映画遍歴
瞬時移動が出来るといった能力を知った少年がどんどんエスカレートしていく、といったまあ手短なアイデアモノ映画なんでしょうけれど、主人公の行動に観客が乗れるかどうか、となるとそれはちと違いまして、あんなエゴ丸出しのしかも都合のいい考え方をするアンチヒーローに僕はあいた口がふさがらず、往生したのも事実です。

この映画のミソはここにあるのでしょう。通常のスーパーマンやスパイダーマンのように社会正義のために自ら身を捧げて動き回る、という昔からの定番をひっくり返して新しいアクションを撮ったらどうなる、、。俄然現代のヒーローになれるかもしれないなあ、なんて一攫千金のような気持ちが製作者の中にあったのだろうか、、。

でもこの主人公はあまりにそこらにいるチョイ悪高校生過ぎます。まずその能力に目覚めて最初のとった行動は銀行強盗であり、生活資金をお金を盗むこと。この単純な発想には驚いた。女にいい格好を見せようと思い、ローマのコロセウムに無断進入したり、挙句にはそこでパラディンを格闘になり、国宝級の石像の頭を拳銃で破壊したり、昔いじめられた同級生に仕返ししたり、どう考えても映画ではありません。

映画とはどういう映画であれ、自分の心が高揚すべき何かがどんな映画にもあるはずです。悲しいかな、これを作った映画会社には驚きますが、どうやらこれは続編がありそうですね。うーん、困った、困った、、。

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