あの時のリーマンショックをまざまざと思い出させる。当時は低所得者向けの住宅ローン債権化というポイントに、ある程度説明を限定していたような気がするが、この作品を見ると、投資対象が金融製品だけでなく、金になるなら何でも対象にしていたかが分かり、驚く。
それはある意味賭け事であり、ロイズ保険のようなイメージか。アメリカでは何でも証券化しちゃうんだね。驚きやした。
さて映画の方はというと、誰でも分かり易く金融を分かってもらうために、入浴中の金髪の美女が出たり、有名シェフが出て懇切丁寧に説明してくれる。俳優陣も突然カメラに向き、場面説明したりするなどの、かなりのサービスであります。
NHKスペシャルを見ているような内容をフィクション化するにあたり、まず最初に考えたのがこの内容で一体全体観客を呼べるのだろうか、ということだったんだろう。
でもアメリカではこういう難しい内容をも劇映画化するジャンルは存在している。でも、外国ではどうなんだろう、ということが課題になったのではないだろうか。
まあ、こんなNHK張りの固い話をよくハリウッド版エンタメにしたなあというのが僕の感想です。その意味ではよくできていますよ。力作です。でも、でも、自分の人生に何か影響を与えてくれるかどうかという点では、僕の場合はクエスチョンです。
プラビは今回もまたいい役をやってのけて(前回は「それでも夜は明ける」)、考えたら筆頭プロデューサーなんですね。なるほど、、。役得ですなあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます