多人数による演劇だ。全員セリフ回しがとちらず立派。日頃の練習成果が現れている。一人一人の話す言葉は抑揚がある。素晴らしい舞台だった。しかもダンスまで登場し、それが結構エレガントで美しく、全体の流れにいいリズムを醸し出している。
いじめのような苦痛を日常的に味わう青年がドア一つで経験した別世界はどうだったのだろうか、というテーマだ。
彼の時空を超えて遭遇した場所は、エルドラドというネイティブアメリカンの集落だ。文明を持つ者たちは征服者となり、自然一本で生きている人たちを滅ぼしてゆく、、。青年はそこに何を見たか。
最後に出演者が一人ひとり自分のドアノブを中央のテーブルに置いてゆく。俳優たちの舞台での「どこでもドア旅」は終わった。さて、我々観客も彼らから新しいドアノブを預かり、ドアを開けよう。そこに何が見えるだろうか、、。
100分はあっという間だった。いい演劇をありがとう。
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