セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

まともな男 (2015/スイス)(2015 ミヒャ・レヴィンスキー) 80点

2017-12-11 19:54:58 | 映画遍歴

特に、映像が斬新だとか、展開が意外で新鮮だというのでもなく、ところが最後まで見せてしまうその腕力につられ、途中で「嫌な映画を見てる」という蔑視感も忘れ、最後には見事な打っちゃりを打ち、観客をある意味納得させてしまう力量は、さすがだと思わざるを得ないものがあります。

まあ、病院で自分のまともぶりにやっと気づくザラも、あの事故を後で知ればまたどう変わるかもしれないし、警察が事故車両を調べれば、あの事故が追突されたのは明白なので、そのうち「まともな男」も窮地に立たされるだろうが、そんなことはこの映画では全く関知せず、だからこそ秀逸な映画足り得るのであろう。

いやあ、見せますぞ。10年、いや20年たっても忘れない映画だ。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いまさら翼といわれても (米... | トップ | ビジランテ (2017/日)(入江... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事