特に、映像が斬新だとか、展開が意外で新鮮だというのでもなく、ところが最後まで見せてしまうその腕力につられ、途中で「嫌な映画を見てる」という蔑視感も忘れ、最後には見事な打っちゃりを打ち、観客をある意味納得させてしまう力量は、さすがだと思わざるを得ないものがあります。
まあ、病院で自分のまともぶりにやっと気づくザラも、あの事故を後で知ればまたどう変わるかもしれないし、警察が事故車両を調べれば、あの事故が追突されたのは明白なので、そのうち「まともな男」も窮地に立たされるだろうが、そんなことはこの映画では全く関知せず、だからこそ秀逸な映画足り得るのであろう。
いやあ、見せますぞ。10年、いや20年たっても忘れない映画だ。
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