太陽ではなく月が全体のモチーフとなっているのがみそです。
登場人物はみんな繊細な神経を持った優しい人たち。どこにでもあるような、どこにでもいるような人たちが繰り広げるストーリーなんだが、逆にこういう設定の演劇が珍しいのか、本質の展開に入っていくのに時間がかかった。
中盤からは彼らの気持ちは手に取るようにわかるが、でも自分の気持ちがそこまで浸透できない何かを感じてしまっている。なぜだかわからない。小道具なんかも省略しているけど、1stだったらもっと視覚的にも導入すべきだったのではと思ってしまう。
とはいえ、いい劇でした。人の心を繊細にシビアに描いてゆくそのテーマ性は好感が持てる。
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