セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2025年 映画 01本、 演劇 00本

セッション (2014/米)(デイミアン・チャゼル) 85点

2015-04-18 19:44:13 | 映画遍歴

映画の大半を緊張感が襲う。90%近くが画面に釘付け状態で、あまりの凄さに映画が終わっても心臓がパクパクしていた。あまり体の状態がよくない方はご覧にならない方がよろしいかも、、。

こんな鬼教師がいるわけないと思うが、現実は意外とそうではないのかも、、。天才モーツアルトも努力の人であったことは有名である。だからして、天才を育てるには、天才になるのには、努力以外の何ものもないのだ、ということは薄々分かってはいたが、それにしてもこの映画を見るとリアルで凄い。

途中中盤で、あっと驚くほど一つの幕切れがあるのだが、この映画の面白いところはさらにそこから二人の運命とも言える決闘劇が仕組まれていることだ。

こうなったらもうこのパワハラ劇は十分ホラーへと変貌し、そして驚くべきどんでん返しをまくし立てる。そして到達したのは闘い合った二人だけが到達した高揚感と至福の境地の極みである。

最近の映画でもこの手法はなかなかのもので、特に新しいものではないのだが、このエネルギーの残滓と充満は、場内の観客に席を立たせることを阻むほど圧倒的なのであった。

映画ファンは一見あれ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どっこい生きてる (1951/日)... | トップ | 眞珠座。(近代能楽集より「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事