前作『SQUARE AREA』が今でも脳裡に残っている。通常の演劇でないレベルの高いところを目指している劇団であることが分かる。その最新劇である。
とにかくスタイリッシュなのである。洗練されているのである。小気味いい大音響。それは身体を突き抜ける。今回はリングを持ったアクション。これがまたよく使われており、いい。すこぶるいい。練習量凄いんだろうなあと思わせる。15名ほどがABCホールの舞台狭しと動き回る。踊りまわる。回転する。きれいだ。美しい。
さて、肝心の劇の方を言ってなかったですね。こちらは結構まともに付き合ってゆくと難儀なんですが、一応ミステリー風に仕上げています。探偵が主役なのでラストではアッと驚く犯人を提示してくれます。(そうでもないか)
100分。15人全員がずっと走り回っている感じがします。全部緻密に計算されています。一人がヘマするとすぐ目立ってしまうパフォーマンスの連続です。これには劇団員も気を使うでしょうね。なんせ、100分仕上げて初めて一つの完成なんですよね。
どうやって練習したのか。こういうのは他の劇団ではない代物です。大熊、頑張れ!目指すところは高いぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます