こういう映画って、好きです。映画の特性を引き出し、挑戦するその姿勢が素晴らしいし、褒めてあげたい。しかも見ている間全然退屈するところなし。秀作と言えます。脚本も錬られており、ラストなんか
彼がやっとタコ部屋から抜け出し明るい日差しを浴びようとするその瞬間、その彼には何日か後に収監される運命が待っている。タコ部屋よりひどい環境に舞い戻るのである。そんな暗示も面白い。
これだけ褒めてて、すごく面白かった映画なんだけど、一つだけ難点を言うと、あれほど優秀で人間性のある人物が、あんな理由であんな馬鹿気た犯罪を犯すだろうか、ということです。
ちょっと嘘っぽいんですなあ。あの犯罪を犯した後で、あんな冷静な110番沈着プレーはできないのではと思う。殺人でなくてもよかったのではないか、と思う。惜しいの一言。
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