2編あるも、僕が見たのは運命的なアイデア編。3,4つの話をショートショートにぶった切って、編集で変えたようなある意味、時間軸変更のごとく映画的な作品であります。
福谷独特の斬新で、しかもそのセンスの良さがスピード感を見出し、あっという間に幕間が来るも、その余韻と意味合いを考えている間に、舞台はもう次の話に邁進している。
まあ、それはいつものことなのだが、今回は初めての他劇団からの俳優陣の多出演だ。これが一番の見どころだと思ったが、やはり味わいがかなり違うと思った。当たり前のことだが、他劇団からの俳優陣の個性がやはり強く、常に匿名だけの俳優のみを見てきた僕からは、少し印象が違うように思えた。
これはたまたまシナリオの役付けがそうだったからかもしれないが、何となく安心できる空間がちょっと空気漏れしたかのようなそんな感じかな。でもなかなかの面白い経験でもあった。
全体のスピード感や間合いは初期のショートショートの劇を思い起こさせ、なんだか福谷が原点に戻ったようにも思えた。
どちらにせよ、今回の経験は匿名にとってはとてもいい経験だったように思える。ますます面白くなる匿名劇檀、楽しみである。
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