急に昔の友人を訪ねた設楽だったが、妻、妹、秘書、息子は出てくるも肝心の友人はなかなか出て来ない。一体何があるのだろうか、、。という単純そうでややこしいミステリーなんだが、いかにも石持が考え付きそうな題材ではある。
でも、そのうち、いくらページを繰っても友人が出て来ずそのうちだんだん(僕は)我慢が出来なくなって来る。そんな、我慢比べもこの小説には石持の意図がありそうで、いい加減してくれよなあ、と僕の心の奥底から怒りの遠吠えが聞こえてくる。
まあ、彼の作品をずっと完読しているが彼は常にテーマは新鮮である。そして言葉は悪いが風変わりである。だからこそ面白いのだが、ちょっと今回はファンなのに僕の我慢度が足りなかった。
しかしあのオチはいくらなんでも嘘っぽすぎる。特に秘書が人生を賭けてまで守る必要性が皆目感じられなかった。面白ければいいというのではないような気もするが、、。
次作にさらに期待します。
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