セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

ポータブル・シアター「プレゼント・ラフター」(作・ノエル・カワード 演出・枡井智英) 於ABCホール  80点 

2024-02-23 19:28:41 | 演劇遍歴

関西では珍しい翻訳物コメディ。登場人物も多く、女優はみな美しく、衣装も凝っていて、見て楽しいまさに本格のイギリス演劇の粋をなしている。

これが休憩を挟んで3時間。贅沢な時間である。長丁場感はまったくないほど、話が次へ次へと追いかけてくる。こんな楽しい艶笑喜劇は日本ではあまり上演しなかった気もする。日本とイギリスでは男女間、特に夫婦の絆感はかなり温度差があるのだろうが、さらりと仕上げているので劇としての高揚感が強い。

俳優陣はこの長いセリフ、合間のあうんの呼吸をうまく演じていた。特に女優さんたちが皆驚くほどきれいで映えている。要のところを秘書役の山本がしっかり受け止める。ジョアンナのぞっとするほどの艶めかしさ。別居中の妻中井の凛とした美しさ。この演劇は女優を見る劇なのだろうか、、。

アッと気づくと3時間が過ぎる。充実した休日を過ごし、至福の気持ちで劇場を出る。外は2月の寒風が吹きまわっていたが、気にしなかった。


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