14人の男女。みんな若い。けれど明日で世界が終わるという。見た目は日常と変わらない。けれどみんな泣いている。ただ泣いているのだ。哀しいから泣いているのか。怖いから泣いているのか。分からない。
でも明日で世界が終わるからということで泣いているわけでもないようだ。存在の根源的な何かが突き上げてきているようなのだ。分からない。ただただ泣いている。
本編は世界の終わり。そしてそれぞれのエピソードがある。妊娠しちゃった女の子。男の子に告げる。でも明日で世界は終わっちゃうんだよね。
告ること何十回。それでも彼女の方は拒絶する。でも明日で世界は終わりだからどうにか彼らは付き合うことになる。でもセックスはさせてもらえない。
などなど数奇なエピソードが満載。このエピソード、2時間の舞台で何度もリフレインする。同じセリフがカップルごとに何回も登場する。だから2時間の舞台といっても実質は4,50分だったりする。
二日前に神様になった男がそういうみんなの様子を見ている。急に神様に選ばれたので自分自身もよく分かっていないらしい。そして最後に奇声を上げ、彼も去ってゆく。この世は終わる。
ただそれだけ。2時間ずっと風船を膨らませ、作っていた女の子がいた。その数は4,50個。その風船の意味をなぜかずっと考えていた、、。
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