ダウトというセリフが時々飛び交う。そうこの劇はトランプの「ダウト」をヒントに劇化したものだともいえるが、王女様が出てきたり、悩める若人の男女が切なく語られるので、女性らしい作者が織りなすファンタジー世界は個性的で、きらびやかだ。
けれど敢えてこの作品に踏み込むと、ちょっと学生演劇っぽい雰囲気がずっと流れ、いやに甘酸っぱすぎる。劇の最初はちょっとぎこちなさもありどうかなと思ったが、20分過ぎてからは見違えるほど乗ってきた。この辺りは練習の成果か。
やはり若さというものはいい時にも悪い時にも大いに影響するものだ。それでもこの内容で100分はすこぶる立派だ。また、みんな若いからって言うわけではないけれど、俳優陣はみんな揃って美男美女ぶりを発揮する。観客は見ているだけでうっとり。
こういうお釣りもあるからこの劇団まだまだ伸びますねえ。
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