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西の魔女が死んだ (2008/日)(長崎俊一) 75点

2008-06-26 13:55:33 | 映画遍歴
繊細な映画である。少女の頃、思春期独特の将来への不安、心の安らぎ、色、、。この映画は人間が本来抱えている存在の不安を周囲の柔らかな表情から守り生きていく勇気を与えることに成功している。

それにしてもサチ・パーカーの演技には舌を巻く。まさに西の魔女のために生まれてきた女性のようだ。題材は少女っぽいのだが、テーマが深いだけに下手をするとリアリティをかくのだが、十分存在感を表している。演技以前の何かが彼女にはあるのかもしれない。

対する高橋真悠は思春期特有の繊細な部分の演技がいまいちかなとも思ったけれど、西の魔女がオーラを存分に撒き散らしているのである意味仕方のないことなのかもしれない。それでも、ラストの高揚は彼女の演技なくしては達成出来ないものでもあるし、東の魔女としては合格ではなかろうか、、。

こういう映画をメジャー館で上映してくれる取捨選択は映画ファンとして実に嬉しい限りだ。TOHOさん、有難う。

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2 コメント

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Unknown (バオバブ)
2008-06-27 23:16:59
なんとこの映画まで御覧になっていらっしゃる。(ほほつ)
西の魔女,,,まさに自分の理想なのです。
あのようなオールドファッションの生活が出来たらと常々思っておりました。
でも、原作を読み、映画を観た訳なんですが、何かが違う。いったいそれは何かと、ず~と観終わった後に考えていたんですが??????

結局、やはり映画というものは本を超えることが難しいのかもしれませんね。そういいながらもラストは涙ぽろぽろ。
何か重なる思いがあるから感動して泣けてくるのでしょう。
西の魔女,,,あのような教えは子供にはとっても大事ですね。胸に響く言葉を語れる人が少なすぎる世の中ですから,,,。
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男性は少なかったです。 (ヌートリアE)
2008-06-28 23:01:04
バオバブさま、こんばんは。
この映画は予告編も気になりましたが、長崎俊一監督なので、俄然見たくなりました。
こういうイマジネーションが重要な映画は映画化が難しいと思います。(原作を読んでない僕が言うのも変ですが、、)
でも、感動的でした。
梅雨時ですが、さわやかな風が抜けました。
年寄りでも気に入りました。
では、また。
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