先週は140分芝居を2本連荘して程よい疲れ。そして昨日はというと、二人芝居が60分、三人芝居が20分、一人芝居が80分。幕間にそれぞれ20分、芝居前に15分の音楽ライブと来たから、午後5時開演で終演は午後9時でした。
何と4時間。これは僕の記録です(歌舞伎とかはあるけど)。結構お年寄りにはきつい。観客と、3本の芝居出ずっぱりの練間沙たちPAMとの正真正銘の格闘劇でもあります。
入ると、いつも窮屈なステージプラスがゆったりとしたパブかと惑う客席。いい雰囲気。期待出来る。
①やや二人芝居(60分)『男亡者の泣きぬるところ』 これが面白い。男二人の切れない運命。シャム双生児のような呪われた人生。おかしくて、哀しくてこの二人に賛辞を贈る。練間沙を今宵は十分堪能できるほど見に来たのだが(というのも前回はほとんどノーセリフだった)、今回は迎え撃つワ冠が何と練間沙と「がっぷり四つ」の芝居を見せている。
あの硬軟十分な余裕のワ冠の演技に練間沙もいつもより抑え気味の演技で迎え撃つ。これは壮絶。芝居の醍醐味。
②三人芝居(20分)『極めてガンダム•玉造編』 これは気楽に楽しめる作品。同じく練間とワ冠との取っ組み合い演技が続く。間に入る三村るなが可愛い。したたかな演技。舞台上でのそうめん食いに微笑まされる。
そして真打の③一人芝居(80分)『侍』 これは「演劇の巨星」長塚圭史の作品である。家族を離れパリで8年も駐在するビジネスマン。どうしても日本に帰りたくなり飛行機に乗るが、、。一方、同乗のヘンテコ息子との練間は二役なのだが、飛行機でどうこの二人が結びついてゆくのか、、と話は思いがけない展開となってゆく。
この80分は練間の独壇場だ。声はいつもの高らかさを謳い、徐々にメラメラ高揚する気持ちが観客に伝わってくる。脚本も一流だが、俳優もすごい。疲れを知らない一人の役者は小さな舞台を大きく飛び回る。それはまさに舞台に身を投じた鷲の姿であった。
4時間、本当にお疲れさまでした。そしてありがとう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます