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どんなに上手に隠れても(1993 講談社)( 岡嶋二人) 75点

2008-06-14 11:41:02 | 読書遍歴
岡嶋二人お得意の誘拐もので眠くなるなるところもなく、ラストまで一気だ。
本当に彼はエンターテインメントに徹しているから、文章もうまく、意表をつく展開も楽しくあっという間のエンドだった。

初期の作品らしいが、芸能人を誘拐するなど、まあ派手なハナシです。面白いけれども、読み終わってからは犯人の動機付けがかなり弱いことに気づく。こんな大それたことをわざわざあの多人数でやって、ばれないわけないだろうとか、少々現実離れしているのが難点とは言える。やはり云十年前の推理小説ブームの時代では犯人の動機に重きを置くその手法が今となっては懐かしい、、。

でも何といってもミステリーは一気読みが一番。それに十分応えてくれる快作です。

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