関西で有名人のタレントである黒田有率いる劇団といっていいんでしょうか、想像していた以上に面白かった。きちんと喜劇を創作し、練り上げている。しかも、題材が、現人のほとんどが使用しているという「ライン」を基本軸に、なかなか辛辣な作品に仕上げている。立派である。
あまり、黒田自身が出しゃばらないところもいい。テレビで見ているより、随分中年の風貌も深まり、イメージ通りのタレントでもない。俳優陣も芸達者で、みんなうまい。特に、ボブ・マーサムは他の劇でもよく見受ける俳優だが、声量が並大抵ではなく、しかも高いので、聞こえやすく、個性的な役がとても似合う。
話は、まあこんなに仕事もしないで、スマホでくだらないラインばかりやっている会社は、仕事人が入り込まないでも、自然消滅すると思われるが、それでも面白い題材を有効に使っている。脚本がいいね。
ということで、全然面白かった。喜劇って、本当は難しいのだが、さすが喜劇人の演劇であった。たまにはこういうのもいいネ。
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