1月30日に、蒲生町にある米丸マールという火口を紹介しましたが、その3km東に住吉池という池があります。
この池も火口なのです。
約8200年前の火山爆発でできた火口湖で、周囲3.2km、水深52mです。
この付近は、霧島のような火山地形ではありませんが、火山の跡なのですね。
現在は、下流にある水田の灌漑用水となっています。
湖畔にはキャンプ場があり、池ではブラックバス、ブルーギル、コイなどが釣れるそうです。
この時は釣り人が2~3人、糸を垂れていました。
明治10年の西南戦争のとき、付近に隠していた西郷軍の弾薬などが官軍に発見され、ことごとく池に投棄されたそうです。
指宿市十二町に橋牟礼川遺跡があります。
大正7,8年に発掘調査が行われ、地層の上下関係により、縄文式土器が弥生式土器より古いものであることが始めて明らかにされた遺跡です。
大正13年に、国指定遺跡に指定されました。
橋牟礼川遺跡は縄文時代以降、開聞岳の噴火により4回の災害を受けたことが明らかになっています。
特に、西暦874年の噴火による火山灰の下からは、ほぼ完全な形で集落が発掘されました。
このため、日本のポンペイと呼ばれることもあります。
鹿児島市が東洋のナポリを形容されますが、鹿児島にはポンペイもあるのですね。

橋牟礼川遺跡。
左向こうにある建物は、この遺跡の考古博物館であるCOCCO(ココ)はしむれ。
大正7,8年に発掘調査が行われ、地層の上下関係により、縄文式土器が弥生式土器より古いものであることが始めて明らかにされた遺跡です。
大正13年に、国指定遺跡に指定されました。
橋牟礼川遺跡は縄文時代以降、開聞岳の噴火により4回の災害を受けたことが明らかになっています。
特に、西暦874年の噴火による火山灰の下からは、ほぼ完全な形で集落が発掘されました。
このため、日本のポンペイと呼ばれることもあります。
鹿児島市が東洋のナポリを形容されますが、鹿児島にはポンペイもあるのですね。

橋牟礼川遺跡。
左向こうにある建物は、この遺跡の考古博物館であるCOCCO(ココ)はしむれ。
沖小島
2007-02-05 | 風景
桜島の南西の沖に沖小島(おこがじま)という無人島があります。
長さ500m、最大幅200mほどの小さな島です。
ここに、あるプロジェクトの仕事で渡ったことがあります。
漁師の船をチャーターして送ってもらい、一人上陸して、夕方迎えに来てもらうことにしました。
島は崖で囲まれており、これを上ると平坦面になっています。
竹や広葉樹などの植物で覆われています。
すぐ後ろに桜島がそびえ、正面は鹿児島市街地を眺めることのできる景色のいい島です。
金持ちだったら、島ごと買い取って別荘でも建てたらいいかもしれません。
一人歩いていると、無人島に漂着したような気分と、島主になったような気分が入り混じります。
何か事故があっても連絡できない不安な気持ちもあります(この時は携帯電話を持っていなかった)。
海岸を歩いていると、向こうから人影が近づいてきました。
近づくと若い女性が一人で歩いています。
無人島に自分だけだと思っていたので、他人が、それも若い女性が一人でいたことに驚きました。
話を聞くと、同じプロジェクトの別の仕事で来ていることがわかりました。
絶海の無人島に漂着して一人で生活していると、新しい漂着者が流れてきて、それが若い美女だった。
というのは安っぽい冒険ドラマにありそうですが・・・

桜島を背にした沖小島
長さ500m、最大幅200mほどの小さな島です。
ここに、あるプロジェクトの仕事で渡ったことがあります。
漁師の船をチャーターして送ってもらい、一人上陸して、夕方迎えに来てもらうことにしました。
島は崖で囲まれており、これを上ると平坦面になっています。
竹や広葉樹などの植物で覆われています。
すぐ後ろに桜島がそびえ、正面は鹿児島市街地を眺めることのできる景色のいい島です。
金持ちだったら、島ごと買い取って別荘でも建てたらいいかもしれません。
一人歩いていると、無人島に漂着したような気分と、島主になったような気分が入り混じります。
何か事故があっても連絡できない不安な気持ちもあります(この時は携帯電話を持っていなかった)。
海岸を歩いていると、向こうから人影が近づいてきました。
近づくと若い女性が一人で歩いています。
無人島に自分だけだと思っていたので、他人が、それも若い女性が一人でいたことに驚きました。
話を聞くと、同じプロジェクトの別の仕事で来ていることがわかりました。
絶海の無人島に漂着して一人で生活していると、新しい漂着者が流れてきて、それが若い美女だった。
というのは安っぽい冒険ドラマにありそうですが・・・

桜島を背にした沖小島
前日、日置市吹上町の大汝牟遅(おおなむち)神社境内にある大クスを紹介しましたが、ここの参道にも千本楠という見事なクスがあります。

神社の参道。
千本楠は、右側の土手の上にあります。

千本楠といっても、千本もあるわけではありません。
20本くらいですが、クスの林になっています。
そのクスがいずれも大きな古木で、しかも写真のようにまるで龍が地を這っているかのように生えているのです。
樹齢800年くらいだそうです。

東郷町の藤川天神に、臥龍梅という地を這って生えている梅の木がありますが、それのクスノキ版です。
こちらのほうが大きいため迫力があります。
案内看板に、野口雨情の
「伊作八幡千本楠は 横へ横へと 寝てのびる」
という歌が紹介されています。
蒲生の大クスと並ぶ、鹿児島県のクスの銘木です。

神社の参道。
千本楠は、右側の土手の上にあります。

千本楠といっても、千本もあるわけではありません。
20本くらいですが、クスの林になっています。
そのクスがいずれも大きな古木で、しかも写真のようにまるで龍が地を這っているかのように生えているのです。
樹齢800年くらいだそうです。

東郷町の藤川天神に、臥龍梅という地を這って生えている梅の木がありますが、それのクスノキ版です。
こちらのほうが大きいため迫力があります。
案内看板に、野口雨情の
「伊作八幡千本楠は 横へ横へと 寝てのびる」
という歌が紹介されています。
蒲生の大クスと並ぶ、鹿児島県のクスの銘木です。
日置市吹上町中原地区に、大汝牟遅(おおなむち)神社という神社があり、ここの境内に大クスがあります。

大汝牟遅神社
大クスは神社に向かって右側にあります。
この神社は、11月23日に流鏑馬(やぶさめ)を奉納することでも知られています。
流鏑馬とは馬の上から弓を射る伝統行事です。

大クスの全容
樹齢千年以上、幹周り14mです。
蒲生の大クスには及ばないものの、なかなかの大きさで南薩一の大クスとされています。

大クスの根元
左の赤い柵のようなところは空洞になっています。
向こうは崖になっており、クスは半分崖にかかって生えています。
またこの神社の参道には、千本楠という変わったクスがありますが、それは明日紹介します。

大汝牟遅神社
大クスは神社に向かって右側にあります。
この神社は、11月23日に流鏑馬(やぶさめ)を奉納することでも知られています。
流鏑馬とは馬の上から弓を射る伝統行事です。

大クスの全容
樹齢千年以上、幹周り14mです。
蒲生の大クスには及ばないものの、なかなかの大きさで南薩一の大クスとされています。

大クスの根元
左の赤い柵のようなところは空洞になっています。
向こうは崖になっており、クスは半分崖にかかって生えています。
またこの神社の参道には、千本楠という変わったクスがありますが、それは明日紹介します。
種子島の実家から山芋が送られてきました。
山で掘った天然の山芋です。
早速トロロにして食べましたが、粘りがあり味が濃くて、栽培ものよりおいしかったです。

種子島では、手作りのカルカンを作りますが、昔は天然の山芋を掘って使っていましたが、今は掘り手がなかなかおらず、栽培ものを使うことが多くなっています。
やはり天然の山芋で作ったものがおいしいです。
山芋といえば思い出すのは、芥川龍之介の「芋粥」という小説。
簡単にいうと、平安時代、芋粥をお腹いっぱい食べることが夢だった風采の上がらない男に、ご馳走しようという人物が現れ、京都からはるばる敦賀まで連れられていく。
着くと、山のような芋粥が何十人という使用人によって料理されている。
男は一口食べただけで食欲をなくし、それ以上食べることができなかった・・・
夢は夢見ているときがいいのであって、十分過ぎるほど満たされると、逆に興味をなくしてしまう。
という心理、わかりますね。
それにしても芋粥とはそんなにおいしいものなのでしょうか。
山で掘った天然の山芋です。
早速トロロにして食べましたが、粘りがあり味が濃くて、栽培ものよりおいしかったです。

種子島では、手作りのカルカンを作りますが、昔は天然の山芋を掘って使っていましたが、今は掘り手がなかなかおらず、栽培ものを使うことが多くなっています。
やはり天然の山芋で作ったものがおいしいです。
山芋といえば思い出すのは、芥川龍之介の「芋粥」という小説。
簡単にいうと、平安時代、芋粥をお腹いっぱい食べることが夢だった風采の上がらない男に、ご馳走しようという人物が現れ、京都からはるばる敦賀まで連れられていく。
着くと、山のような芋粥が何十人という使用人によって料理されている。
男は一口食べただけで食欲をなくし、それ以上食べることができなかった・・・
夢は夢見ているときがいいのであって、十分過ぎるほど満たされると、逆に興味をなくしてしまう。
という心理、わかりますね。
それにしても芋粥とはそんなにおいしいものなのでしょうか。
阿久根市大川地区に、大川のしだれ紅梅という見事な梅の木があります。
東シナ海に注ぐ尻無川という川があり、国道3号線から上流に2km位遡ると、川の左岸(上流から下流を見て左)に民家があり、民家の庭にこの紅梅があります。

樹高6m、幹周り1.5m、枝張り15mです。
民家の方に聞いたら、樹齢は約110年だそうです。
地上3m位のところから枝が4方に分岐しており、傘を広げたように大きく広がって枝いっぱいに紅梅が咲いています。
訪ねたのは昨日(1月31日)でしたが、まだ5分咲きくらいでした。
民家の方の話によると、あと1週間から10日くらいで満開になるそうです。
東シナ海に注ぐ尻無川という川があり、国道3号線から上流に2km位遡ると、川の左岸(上流から下流を見て左)に民家があり、民家の庭にこの紅梅があります。

樹高6m、幹周り1.5m、枝張り15mです。
民家の方に聞いたら、樹齢は約110年だそうです。
地上3m位のところから枝が4方に分岐しており、傘を広げたように大きく広がって枝いっぱいに紅梅が咲いています。
訪ねたのは昨日(1月31日)でしたが、まだ5分咲きくらいでした。
民家の方の話によると、あと1週間から10日くらいで満開になるそうです。