鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

枚聞神社

2007-02-17 | 史跡
指宿市開聞町の開聞岳の麓に枚聞(ひらきき)神社があります。
社殿の後ろに開聞岳がそびえており、また近くには池田湖もあり、南薩の風光明媚な場所にあります。


創建は、和銅元年(708年)とも伝えられる由緒正しい神社です。
古来より薩摩一の宮と呼ばれ、地方開拓の神として朝廷の尊崇厚く、また薩摩藩主島津氏の直領となりました。

航海や交通の守り神として、人々の厚い信仰を集めています。
本殿は県の重要文化財に指定されています。
正月の初詣には多くの参拝者でにぎわい、私たちも毎年初詣に行っています。
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魚道

2007-02-16 | 水辺の風景
農業用水を取水する堰に設けられた、階段状の施設。
これは魚道です。


姶良町山田の山田川の堰に設けられた魚道。

堰のままだと魚が遡上できないため、緩い勾配の階段を設けて水を流し、ここを魚が登れるようにしています。

最近は、最初から魚道を設ける堰やダムが多くなりましたが、昔のものにはないことが多く、後から付けるケースもあります。
ダムのように、コンクリートの大きな壁があるものはどうやって造るかというと、緩い勾配のトンネルを掘って魚道とすることがあります。
熊本県の球磨川にある瀬戸石ダムでも、後から魚道トンネルを造っていました。

このような、生態系に配慮した施設が増えるのはいいことだと思います。
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石橋記念館

2007-02-15 | 石橋
昨年11月19日に、鹿児島市祇園之州にある石橋公園を紹介しました。
ここには、甲突川の5石橋のうち流失から免れた3橋が移設・保存されています。
その一角に石橋記念館があります。


石橋記念館。
手前の橋の欄干が西田橋。


記念館の中は、石橋の歴史、構造、築造方法などが学べる博物館となっています。
いろいろな模型があり、大人だけでなく子供も楽しみながら学べるようになっています。

石橋記念館の案内
 開館時間 午前9:00~午後5:00
 (7月、8月は午後7時まで)
休館日
 毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
 12月31日~1月2日
入館料:無料ですので、気軽に入ったらいかがでしょうか。


西田橋のアーチから眺めた桜島。

ここは、夏になると子供連れの家族が多く見られます。
子供に石橋の勉強をさせるため?
橋の下に人工の川があり、かっこうの水遊び場所になっているのです。
でも、幼いころ西田橋の下で遊んだことは、石橋に対するいい思い出として残ることでしょう。
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イギス

2007-02-14 | 食べ物
奄美大島のイギスというものを買って食べてみました。
イギスとは海草から作る寒天のようなもので、トコロテンに似ています。
色は写真のように暗い緑色をしています。

薄く切って醤油をかけ、刺身にして食べました。
食感はちょうどトコロテン、あるいはコンニャクのようなぷよぷよした食感です。
味はあっさりしており癖のない味ですが、トコロテンがほとんど味がしないのに対し、かすかに海草の味がして磯の風味が楽しめます。

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山川地熱発電所

2007-02-13 | 風景
鹿児島は電力の種類が多いところです。
水力、火力はもちろん、原子力(川内原発)、風力(吉田、輝北、根占、野間半島など、多くの風力発電がある)、そして地熱発電所が2箇所あります。

一つは霧島の牧園にある大霧地熱発電所、そしてもう一つが、昨日紹介した指宿市山川町の竹山の近くにある山川地熱発電所です。


火山地帯の地熱を利用する発電で、深い井戸を何本も掘り地熱と熱水を取り出し、蒸気でタービンを回して発電し、熱水は冷却してからまた地下に返します。
写真のように発電所からは蒸気が出ています。

ここの発電所の出力は3万kW、1万5千世帯の電力をまかなうそうです。
鹿児島を代表する温泉地の霧島と指宿に地熱発電所が2箇所あるのも、鹿児島が火山地帯であることを物語っています。
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竹山

2007-02-12 | 風景
指宿市山川町の海岸近くに竹山という山があります。


標高は、左の高いところでも202mとさほど高い山ではありませんが、その形が特異なことから非常に目立つ山です。
フタコブラクダのような形をしており、左の山は絶壁となっています。
この山は、古い火山のマグマの通り道が冷えて固まり、周囲が侵食されてできたもので、火山岩頸(かざんがんけい)と呼ばれています。

竹山はソテツの自生地としても知られており、絶壁にはソテツが生い茂っています。
麓には山川砂蒸し温泉があります。
また、近くに山川ヘルシーランド(温泉施設)があり、ここの露天風呂から眺める竹山は絶景です。
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子授け岩

2007-02-11 | 風景
日置市東市来町皆田地区に子授け岩があります。
陰陽石のことです。


これは陽石。
日置広域農道に案内看板がありますので、それに従って300m北に行くと、道路左の1段高いところにあります。
高さ5.5m、胴回り11mあります。
自然の造形の妙というか・・・


陽石から農道に戻り、鹿児島方向へ約200m行くと右に池があり、池のほとりにこの陰石があります。
この岩を手でなでて、帰りに湯之元温泉で温まって帰ると、子宝に恵まれるそうです。
岩の割れ目にある小さな石は、人々が繰り返し触ったのでしょう、ツルツル光っています。
左手前にある黒いかごには、「おかげで子宝が授かりました」というお礼の言葉を書いた丸い石がたくさん入っていますので、効果があるかも・・・

陰陽石は全国にありますが、宮崎県、小林の陰陽石が有名ですね。
ここの陰陽石は、陽石と陰石が隣り合っており、大きさといい形状といい、立派です。
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弥五郎伝説の里

2007-02-10 | 施設
昨日紹介した岩川八幡神社の近く、曽於市大隅町中心部の南にある小高い丘に、弥五郎伝説の里があります。


ここには、運動広場、道の駅、温泉、実物大のや五郎どんを展示した弥五郎祭り館などの施設があります。


ここの目玉は何といっても、この弥五郎どんの銅像でしょう。
銅像の大きさは、高さ15m、重さ39tで、大刀9m、小刀7mあります。
丘の一番高いところに、公園を向いて建っています。
1996年に建立されました。

弥五郎どんとは一説によると、300年の長寿を誇り、6代の天皇に仕えた竹内宿弥か、最後まで大和朝廷に抵抗して服従しなかった大隅隼人の酋長、大人弥五郎のことではないかといわれています。

毎年11月3日に、岩川八幡神社で、弥五郎どんの人形を引いて練り歩くや五郎どん祭りが開かれ、10万人の見物客でにぎわいます。


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岩川八幡神社のシイノキ

2007-02-09 | 巨樹・古木
曽於市大隅町岩川に岩川八幡神社があります。


この神社は、なんと言っても鹿児島の三大祭りのひとつ「弥五郎どん祭り」が開かれることで有名です。
竹かごで作った弥五郎どんという巨人の人形が、大綱に引かれて町を練り歩く祭りです。


この神社の境内に、シイノキの古木があります。
神社の御神木としては、クス、杉、イチョウなどが多く、シイノキは珍しいです。
案内看板がないので、正確な大きさはわかりませんが、高さ12~13m程度でしょうか。
シイノキとしてはかなりの古木で、右の大きな木は裂け目ができて痛んでいます。
神社はこの木の左にあります。

さて、弥五郎どんとはどんな姿なのでしょう。
近くの公園に弥五郎どんの銅像がありますので、明日紹介します。
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入来の田の神

2007-02-08 | 田の神
鹿児島にはタノカンサァ(田の神)が多く、思わないところでよく遭遇します。
これは、鹿児島市東谷山7丁目にある入来のタノカンサァです。


このタノカンサァは、頭に頭巾のようなシキ(蒸器と釜の間に敷くわら製品)を被り、右手にメシゲ、左手にスリコギを抱くように持っています。
江戸中期の1726年、このあたりに住む入来姓の人によって建てられたとされています。

この付近は宅地造成が進んでいますので、このタノカンサァは従前地より北西側に15m移動したとの石碑が横に立っています。
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