鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

薩摩国分寺跡

2007-04-07 | 史跡
薩摩川内市に、薩摩国分寺跡があります。
国道3号線から国道267号線に入り、新幹線をくぐる手前を左に入るとすぐ右にあります。


薩摩国分寺は、天平13年(741年)聖武天皇のみことのりにより、国家の平安を祈念して諸国に作られた寺のひとつです。
薩摩国分寺の創建は、奈良時代の後期ごろとされています。
昭和43年からの発掘調査により、伽藍の配置が明らかとなり、南北130m、東西118mと推定されています。


創建時の伽藍想定図
8世紀にこんな立派な建物がここにあったのですね。
国指定史跡になっています。
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ハマジンチョウ

2007-04-06 | 植物
本日、阿久根市のハマジンチョウを見に行きました。
ハマジンチョウ(浜沈丁)はハマジンチョウ科に属し、熱帯や亜熱帯の海岸の、海水と淡水が入り混じる入り江に生える植物です。
メヒルギに似ています。
沖縄、奄美大島、種子島、天草などに分布しますが、本土ではこの阿久根が北限で唯一の産地です。
鹿児島県の文化財(天然記念物)に指定されています。


阿久根市役所の南にハマジンチョウ公園があり、そこの池にハマジンチョウが群生しています。


花の時期は彼岸の頃が盛りといいますから、もう遅いかと思って行ったら、まだ咲いていました。
長さ3cm位の花で、白に赤紫の斑紋がついた5枚の花びらが横を向いて咲いています。
沈丁花を思い出すので、匂いがあるかと思ったら、ほとんど匂いませんでした。
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桜のトンネル

2007-04-05 | 植物
鹿児島は今ソメイヨシノが満開です。
花見もあちこちで行われているようです。
ただ、風が少し冷たいです。花冷えですね。

鹿児島にも桜の名所がたくさんありますが、写真は鹿児島市紫原の通りの桜並木です。
通りの桜並木としては最もきれいなところです。
今、満開に咲き誇り、両側から張り出して桜のトンネルとなっています。
今度の土日が花見のピークでしょう。

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山田の田の神

2007-04-04 | 田の神
田の神(タノカンサァ)は、田んぼの脇にあるものが多いのですが、これは鹿児島市山田町のJA山田支所の庭にあります。
建物入口のすぐ左です。山田の田の神と呼ばれています。

江戸時代、タノカンサァを囲んで宴を催す「田の神講」が盛んに行われていたのですが、この地区には田の神講がなかったため、女性が「女人講」で立てたものです。
頭にシキ(蒸器と釜の間に敷くわら製品)を被り、右手にメシゲ(飯杓)、左手に長い棒を持っています。
僧型立像の代表的なものです。
享保8年(1723年)に建立されました。

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浜ゼリ

2007-04-03 | 食べ物
種子島から、春の味覚「浜ゼリ」が送られてきました。
種子島で浜ゼリといっていますが、正式名はハマボウフウ(浜防風)というセリ科の植物で、その新芽です。
海岸の砂地に生えています。


食べ方は
 ・さっと湯がいて酢味噌で食べる。
 ・天ぷら
 ・刺身のツマとする。
などが一般的です。
ほんのりとほろ苦さがあり、お腹を満たすというより、このほろ苦さを楽しむものです。
種子島で、今の時期よく食べられる食材です。

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花4種

2007-04-02 | 植物
最近、野山で見つけた花です。


ハクサンボク(白山木) スイカズラ科
暖地に生える常緑低木~小高木です。
枝の先端に、白い花が直径14~15cm程度、密集して咲いています。


ハクサンボクのアップ。
一つ一つの花は5~6mm程度と小さく、5枚の白い花びらが広がっています。
秋になると赤い実をつけます。


ムラサキケマン(紫華鬘) ケシ科
道端の日陰に咲いていました。
房状の、先端が紫の花が垂れ下がるように咲いています。
全体が紫の花もあります。
華鬘とは難しい字ですが、仏殿の欄間などの装飾具のことだそうです。


ヤマブキ(山吹) バラ科
鮮やかな山吹色の花が咲いていました。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑)一つだに無きぞ悲しき」
という和歌で有名ですが、実をつけないのは八重のヤマブキで、写真のような一重のものは実をつけるそうです。


サツマイナモリ(薩摩稲森) アカネ科
杉林の中に咲いていました。
先端が5枚に開いた、白い漏斗状の清楚な花が、横を向いて咲いています。
薩摩のイナモリソウのことですが、鹿児島だけとは限らず関東以南の山で見られるようです。
イナモリとは、稲森山で発見したことによるそうです。
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矢櫃橋

2007-04-01 | 石橋
一昨日、知覧の武家屋敷を紹介しましたが、武家屋敷は麓川の左岸にあります。
武家屋敷から少し上流の麓川に石橋が架かっています。
矢櫃橋(やびつばし)といいます。


下流から見た矢櫃橋。
2連アーチの石橋ですが、左のアーチは小さく、岸にあります。
橋長14.3m、幅員2.8mで、車の通れない人道橋です。
架設年代は嘉永5年ごろとされています。

積み方は乱積みで、他の石橋に比べてやや粗末な感じがしますが、奴命橋と共に永久橋の残石で作られたものだそうです。


石橋の上流側の河床には岩盤が露出しています。
右に見える穴は甌穴(おうけつ)といって、岩の窪みに石が入り、水流で回転することによって穴が大きくなってできたものです。
甌穴は、宮崎県都城市の関之尾にある関之尾の甌穴が有名ですね。
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