鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

熊襲の穴

2007-04-17 | 史跡
霧島市の妙見温泉に熊襲(くまそ)の穴と呼ばれる洞窟があります。


国道223号線から山の斜面を5~6分登ると、このような垂直の岩盤からなる崖が現れます。
この崖の下に洞窟があります。


熊襲の穴の入り口。
入り口は狭いですが、第1洞窟は奥行き22m、幅10mで100畳敷の広さがあります。
さらに右から第2洞窟につながっていますが、現在は入り口が崩れて入れません。第2洞窟は300畳敷の広さがあるそうです。

この洞窟は、南九州に住んでいた熊襲族の首領・川上タケルが、女装した日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に殺されたところだとされています。

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水のカーテン

2007-04-16 | 水辺の風景
霧島の新湯温泉から高千穂河原に向かう県道霧島公園小林線。
道路の左に砂防ダムがあり、ダムから水が広がって落ちており、まるで水のカーテンのような景観を見せています。
夏にこの滝に打たれたらさぞ涼しいことでしょう。

川は、天降川の支流である霧島川で、その最上流部に当たります。
この上流の右側に新燃岳、左に大浪池があります。

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霧島の花

2007-04-15 | 植物
霧島の中岳・新燃岳登山で見かけた花です。


ヤマザクラ(バラ科)
霧島のヤマザクラは、4月中旬から5月の連休の頃まで咲いています。
これは新湯温泉から高千穂河原に行く途中に咲いていたものです。
高千穂峰の麓にもあちこちに咲いています。


シロモジ(クスノキ科)
道路沿いや登山道で、今このシロモジが満開に咲いて、山を黄色く彩ってくれています。
小さな花が枝の先にかたまって咲いています。
木の実は、昔灯油の原料に使っていたそうです。


クサボケ(バラ科)
ミヤマキリシマが咲くまでの山を、赤く彩ってくれるのがこのクサボケです。
中岳登山道にたくさん咲いていました。
草の名がついていますが常緑低木で、ミヤマキリシマの陰に隠れるようにして咲いています。
ボケの仲間で、花もボケと同じです。
鹿児島県では霧島だけに生育しているそうです。


ツルキジムシロ(バラ科)
この花も、中岳登山道にたくさん咲いています。
小さな黄色の5枚の花びらが、地を這うようにして咲いています。
これもバラ科、ヤマザクラとクサボケもバラ科。バラ科にはさまざまな植物があります。


ハルリンドウ(リンドウ科)
霧島には秋に咲くホソバリンドウがありますが、これは文字通り春に咲くリンドウです。
高さ10cm以下の小さなリンドウで、青紫から白っぽいものまであります。
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新燃岳登山

2007-04-14 | 風景
本日、霧島の新燃岳登山に行ってきました。

登山口は高千穂河原。中岳・新燃岳や高千穂峰に登る基地で、ビジターセンターなどの施設が整っている。


登り始めてしばらくは、石畳で整備された登山道が続く。


新燃岳に登るには、まず途中にあるこの中岳を登る必要がある。
中岳の麓までは比較的なだらかな道だが、麓から頂上までは岩だらけの急斜面が続く。
山肌はまだ新緑が出ていなくて灰色だ。


中岳山頂(1332.4m)。
浅いすり鉢状の火口で、水は溜まっていない。大雨の後だけ水が溜まる。
中岳から新燃岳までは比較的緩やかな道が続く。


新燃岳山頂(1420.8m)
火口にはコバルトブルーの美しい池がある。
2箇所から噴気が上がっていた。
向こうの山は韓国岳(1700m)


新燃岳から後ろを振り返ると、高千穂峰(1574m)の美しい姿が望める。
右の山が今登ってきた中岳だ。

今の時期、霧島で咲いている花は明日紹介します。
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浦の田の神

2007-04-13 | 田の神
昨日紹介した出水市高尾野町の山神橋から南へ車で2~3分走ると、浦集落にこの田の神があります。


田の神は、たいてい田んぼの脇、あるいはもと田んぼであったであろう場所にありますが、これは道路脇の山裾にあります。
建立は寛延4年(1751年)で、旧高尾野町で最も古い田の神と考えられています。
僧侶型立像で、頭陀袋を持ち、右手にメシゲ、左手にワンを持っています。
なんとも素朴でユーモラスな田の神です。
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山神橋

2007-04-12 | 石橋
山神橋は、出水市高尾野町大字大久保の高尾野川に架かる石橋です。


上流から見た山神橋
架設年代は明治42年8月で、橋長13m、幅員3m、1連アーチの石橋です。

この石橋の特徴は、役所が架けたものではなく、地元の住民が架けた橋であることです。
それまでの橋が洪水のたびに流され、また増水した川に子供が流され死亡したことから、浦集落の40戸が資金と労力を出して完成させました。
大正4年の洪水で破損しましたが、このときも住民の力で復旧しました。
資金の負担に耐え切れず、集落を離れた住民もいたそうです。

アーチの下の橋げたが新しい橋で、石橋は現在使用されていません。
撤去の話があったそうですが、住民の要望で保存されたそうです。
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出水の大クス

2007-04-11 | 巨樹・古木
鹿児島県に大クスはたくさんありますが、たいていは神社にあります。
出水の大クスは市街地の中にあり、国道447号線と新幹線が交差する国道脇にあります。
いわば交通の要衝にあるわけです。


向こうが新幹線で、大クスの手前が国道です。

この大クスは、樹齢1300年、樹高12m、根回り17.5m、目通り12.15mです。
太さの割りに高さはあまりなく、ずんぐりむっくりです。
しかしながら、幹のゴツゴツ感はいかにも風格のある古木という感じがします。

樹齢のせいか、環境が悪いせいか、痛みも激しいようで、幹の中はうろになっており、裏に回ると補修した跡があります。
出水市の天然記念物に指定されています。
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モウソウダケのタケノコ

2007-04-10 | 食べ物
ここは、さつま町宮之城の泊野地区です。
宮之城はタケノコの産地として有名なところです。


あちこちに、よく整備されたモウソウダケの山があります。
ここは、タケノコオーナー制といって、タケノコを取る権利を一般の人に貸している山です。
今、モウソウダケのタケノコが最盛期を迎え、ニョキニョキと顔を出しています。


タケノコの右の棒は、わずかに土が盛り上がった時に刺しておく目印です。

モウソウダケは、ダイミョウダケやコサンダケに比べるとやや大味ですが、おいしく食べるこつは、取ってすぐ皮ごと茹でることだそうです。
ツワ、こんにゃく、厚揚げなどと一緒に煮物にしたり、魚やワカメと一緒に酢味噌でヌタ和えにして食べるとおいしいです。
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八瀬尾の滝

2007-04-09 | 水辺の風景
八瀬尾の滝は川辺町にある滝で、万之瀬川の支流である野崎川にあります。
鹿児島から国道225号線を川辺に向かい、川辺トンネルを越えて、田代小学校の手前から左に入り、野崎川の上流に約4km行くと道路脇に滝があります。
正確には八瀬尾の滝群といい、第1の滝から第8の滝まであり、第3の滝と第6の滝の間に10の滝があるため、全部で大小10数箇所の滝があるそうです。


道路脇にあるこの滝は第1の滝で、その上に見える小さな滝が第2の滝です。
第1の滝の高さは25mあります。
末広がりの美しい滝で、江戸時代から「山中の瀑」と呼ばれた名勝だったそうです。

他の滝を見るには、この滝の左にある林道を200m登れば第3の滝(高さ30m)に達し、その後次々に滝が現われるそうです。
この時はここまでしか来ませんでしたが、そのうち他の滝群を見てみたいものです。

川辺町指定の文化財(名勝)に指定されています。
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カリンの花

2007-04-08 | 植物
長野に住んでいた時、町のあちこちにカリン(花梨)の木がありました。
中には街路樹もあり、春にきれいな花を咲かせ、秋には黄色の実をつけていました。

鹿児島に来てから、ここでは珍しいカリンの木を庭に植えました。
毎年、春にピンクのきれいな花を咲かせ、楽しませてくれます。
今、満開に咲いています。

カリンはバラ科で、その名のとおりナシあるいはリンゴの花に似ています。
そういえばナシもリンゴもバラ科なのですね。



秋には実をつけますが、このあたりに1本しかないため、豊作と不作が極端で、豊作の時は30個位なりますが、不作のときは4~5個位しかなりません。
のどにもいいので、カリン酒、カリンジュース、カリンジャムといろいろ楽しんでいます。

今年はいくつ実がなるか楽しみです。
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