鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

茎永の岩山

2007-05-07 | 風景
ここは種子島、南種子町茎永地区です。
水田から岩肌をむき出しにした急峻な岩山がそびえています。
この山の左に茎永の集落が、右に行くと種子島宇宙センターがあります。
種子島は、なだらかな丘陵地形をしているため、東海岸の海食崖を除けば、集落の近くにこんな岩山があるのは珍しい光景です。
岩は砂岩という岩石からできています。




これは同じ茎永の竹崎漁港の海岸に浮かんでいる岩山です。
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あくまき

2007-05-06 | 食べ物
鹿児島の代表的な食べ物にあくまき(灰汁巻き)があります。
あくまきは、もち米を灰汁につけて煮る餅菓子で、5月の端午の節句の頃作られてきた食べ物です。
ルーツは南方からではないかということです。
かつては(特に田舎では)、各家庭で作っていましたが、今は作る家庭も少なくなっているのではないでしょうか。
我が家でも自分で作ることはなく、実家で作ったものをもらうだけです。


種子島の実家で作ったあくまき。
べっこう色をし、もち米の粒粒がなくなるほど煮込んでいます。
かすかに灰汁の香りがし、もっちりとした食感があります。
灰汁のアルカリ性物質が、もち米を糊化させる働きがあるそうです。
デパートなどで真空パックのあくまきが一年中売られていますが、なぜか今の時期だけ食べたくなる食べ物です。

あくまきの作り方
①ざるに木綿を敷き、灰(かしの灰が一番いいそうです)を入れ、湯を注いでろ過して灰汁を作る。
②倍に薄めた灰汁に、もち米を一晩つけておき、ざるにあげて水を切る。
③モウソウ竹の皮でもち米を包み、3つ折にして縛る。
④大釜にあくまきを入れ、灰汁を少量入れた水で3~4時間煮る。
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坂本龍馬新婚旅行の像

2007-05-05 | 史跡
塩浸温泉は霧島市牧園町宿窪田にあり、国道223号線沿いの天降川左岸にあります。
ここに、坂本龍馬新婚旅行の像があります。


龍馬は1866(慶応2)年、京都寺田屋に潜伏していたところを襲われ、おりょうの機転で助かりました。(おりょうは、風呂に入っていたところを裸で飛び出し、龍馬に危機を知らせたという。)
このとき受けた傷を癒すため、西郷隆盛の勧めでおりょうとともに薩摩を訪れ、霧島を旅しました。
これが日本で最初の新婚旅行だとされています。

塩浸温泉には10日ほど滞在したそうです。
高千穂峰や犬飼滝も訪れています。
高千穂峰では、山頂に立つ天の逆矛を引き抜いたと、姉の乙女への手紙に書いています。
その手紙というのがイラスト付きの手紙なのです。
やはりユニークな人物です。

毎年2月には、龍馬とおりょうをしのんで霧島路を歩く「龍馬ハネムーンウォーク」が開催されます。
私も参加したことがありますが、普段見ることのできない花房の滝など、霧島の自然を探索することができました。
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ヤマザクラとヤマフジ

2007-05-04 | 植物
霧島のヤマザクラは、個体差や標高の違いにより、4月上旬から5月上旬頃まで次々に花を咲かせます。
従って鹿児島での桜は、低地のヤマザクラ、ソメイヨシノ、霧島のヤマザクラの順で、3月中旬から5月上旬まで楽しむことができます。
青森の花見が今頃ですから、鹿児島では日本列島を北上するように花見ができるわけです。


これは霧島の新湯温泉から高千穂河原に行く途中の、県道霧島公園小林線沿いに咲いていたヤマザクラです。
満開のヤマザクラにヤマフジが絡みついて花を咲かせていました。
ヤマザクラの白、ヤマフジの青紫、それに新緑の黄緑がミックスして美しく調和しています。

霧島はこれからミヤマキリシマの季節を迎えます。
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丸尾の滝

2007-05-03 | 水辺の風景
霧島に滝はいくつかありますが、代表的な滝といえば丸尾の滝です。
丸尾温泉の三叉路から国道223号線を霧島神宮方面へ少し行くと、左にこの滝があります。
天降川の支流である中津川にある滝です。
滝の高さ23m、幅16mあります。

柱状節理の発達した溶岩に幅広く落下し、岩の割れ目に沿って流れる水の筋が美しく、まるでレースのカーテンのようです。
林田温泉や硫黄谷温泉の温泉水を集めているため滝の水が暖かく、冬は湯けむりが美しいそうです。

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ビワ

2007-05-02 | 食べ物
初夏の味覚、ビワが出回る季節になりました。
鹿児島のビワの生産量は794tで、全国5位(ちなみに1位から4位は、長崎、香川、愛媛、千葉。平成13年データ)。

奄美大島では早出しビワを産しますが、有名なのは桜島のビワです。
桜島は溶岩からなる火山島ですが、世界一大きい桜島大根、世界一小さい桜島小ミカンを産する豊かな島です。
桜島に行ったら、たわわに実った黄色いビワを見られるかと思ったらそうではなく、全て袋掛けしていますので、白い花が咲いたようです。

ビワの品種は在来種の小粒に変わり、今は「茂木」、「田中」という大粒のものが主流だそうです。
果実に比べて異様に大きな種、これを小さくしたら需要も伸びると思うのですが・・・

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野山の花

2007-05-01 | 植物
最近、野山で見かけた花です。


ヤマフジ(山藤) マメ科
今、あちこちの山でヤマフジが咲き誇っています。
これは、クスノキに絡みついて頂上まで伸び、満開に咲いているヤマフジです。
青紫の花を枝いっぱいにつけて、まるでこの木の花のような様相を呈しています。


ヤマツツジ(山躑躅) ツツジ科
ヤマツツジは落葉半低木で、山や道路の斜面に自生し、真っ赤な花をつけています。
園芸種のツツジとはまた違った美しい花です。


マルバウツギ(丸葉空木) ユキノシタ科
道路脇の斜面に、雪のように白い花が咲いています。
小さな5枚の花びらが星型に広がり、中心に黄色い雄しべと雌しべがあり、枝先いっぱいに密集して咲いています。


ムラサキサギゴキケ(紫鷺苔) ゴマノハグサ科
田んぼのあぜに群生して咲いていました。
紫の花びらが広がり、中心にオレンジ色の斑点があり、その付け根からもう1枚の紫の花びらが湾曲して上に伸びています。
花の形が、鷺に似ていることからこの名がつけられたそうです。
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