新橋演舞場に観に行って来ました。中村橋之助さん・成宮寛貴さん達が出演です。
橋之助さんが柳生十兵衛・成宮君が天草四郎です。舞台は歌舞伎の雰囲気もちょっと入れつつ、とても分かりやすい内容でした。
成宮君、ちょっと妖艶な雰囲気をかもし出し、男性でも女性でもなく魔界から来た雰囲気だったな~~結局、最後は亡くなるのだけど、死ぬ間際の気が少しおかしくなるところが、怖かった。表情だけでなく微妙な演技が、「壊れていく・・・怖い」と感じました。
終演後、隣のおばちゃんが「天草四郎は誰?」「ん~~~誰だっけ?でも、あの人も歌舞伎役者だよ」と会話していました。『おばちゃん、それは大きな間違いよ~~』と、言いたくなりましたが、止めときました。あとで、考えるとそれだけ成宮君がキレイに見えたのかな?
橋之助さんが、立ち回りをする時に、舞台上手で床に拍子木をぶつけて音をだす鳴り物さんが出てくるのですが・・・・(歌舞伎でも、上手にいます。名前を忘れました)彼は、音楽を聴きながら、音を出しているのではないのですね。橋之助さんの動きを、必死で目で追い合わせている事がわかりました。多人数との立ち回りの時も、視線は真剣に橋之助さんの動きをみて、音を合わせている・・・。こういうの、すごく好きなんです。うまく言えないのですが、役者さんとの呼吸がかっこよく、お互いを信頼しあい、(ちょっとオーバーかな?)どちらが、かけてもダメと言う感じ・・・わかります?とにかく、良いものを観ました。2列目だけど、一番はじで観づらいところもありましたが、鳴り物さんが目の前だったのは、ラッキーでした。
笑いもあちこちあり、特に十兵衛の弟子7人が面白い!私は何度かツボに入ってしまいました。ここでは書きませんけど・・・。
カーテンコールでの、成宮君のほっとした笑顔が印象的で、それを励ますと言うか声をかける橋之助さんが、おにいさまのようでした。